2019/03/12

190318名古屋大学でのシンポジウムのお知らせ(中部人類学談話会共催)

みなさま
3月18日(月)に、中部人類学談話会との共催で、下記のシンポジウムが開催されます。以下にメールを転送させていただきます。
どうかふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。
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皆さま
3月18日(月)に名古屋大学で開催されますシンポジウムのお知らせをさせていただきます。
本シンポジウムは、「移動と共生」をテーマとした学際的共同研究の一環で、近年宇宙人類学の分野を開拓しておられる京都大学の木村大治先生と、認知考古学がご専門の岡山大学の松本直子先生のお二人にご講演いただきます。コメンテーターは、科学哲学がご専門の戸田山和久先生です。
どなたでも自由に参加できるオープンなシンポジウムです。事前の手続は必要ありません。どうぞ皆さまのご来場をお待ちしております。
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シンポジウム「移動と共生 ~先史時代から近未来宇宙まで~」
趣旨
グローバルな政治経済システムのなかで、人の移動・越境・流動化が日常的になっている現在、かつては出会うこともなかったような他者と出会う機会は格段に増え、「多文化共生」という言葉がますます身近になっている。しかし、「共生」という言葉は目指すべき理念や倫理として提示されることが多い一方、実にさまざまな対象に対して様々なレベルで用いられており、どのような関係・状態を指して共生と呼ぶのか明らかとはいいがたい。本シンポジウムでは、現代社会における共生のあり方を考えるヒントとして、(普遍的倫理ではなく)様々な時代や地域における多様な「共生の文化」に学ぶことを目的としている。考古学・人類学・科学哲学といった異なるフィールドから、移動と共生を考える。
日時:2019年3月18日(月)13:00-17:00
会場:名古屋大学アジア法交流館2階アジアコミュニティーフォーラム
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
先着順 申し込み不要 無料
プログラム
13:00-13:20  趣旨説明
13:20-14:35 発表① 松本 直子「共生の考古学―異文化接触と文化の生成―」
14:35-14:50  休憩
14:50-16:05  発表② 木村 大治「共生と共在:トムとジェリーはなぜ仲良く喧嘩できるのか」
16:05-16:45  コメンテーター・戸田山 和久(名古屋大学教授)のコメント・討論
【要旨】
「共生の考古学―異文化接触と文化の生成―」松本 直子・岡山大学教授
2006年に大阪で開催された世界考古学会議中間会議のテーマは「共生の考古学」であった。文化や伝統、アイデンティティを異にする人々がいかに共生してきたかと考えるとともに、過去の文化遺産と現代社会に住む私たちがいかに共生し、未来に残していくか、という視点も含めて活発な議論がなされた。文化の共生、異文化接触、文化の生成という問題について、考古学は近代国家の影響を受けない集団間関係や文化の動態について長期的な視座で検討することができるという特性がある。そこから見えてくる共生の在り方について、日本列島の事例に触れつつ紹介したい。
「共生と共在:トムとジェリーはなぜ仲良く喧嘩できるのか」木村 大治・京都大学教授
私は2003年に「共在感覚」という本を書き,アフリカの農耕民ボンガンドと狩猟採集民バカ・ピグミーの相互行為のありさまを分析した。本発表では,そこで用いた「共在co-presence」という用語と,本シンポジウムのテーマである「共生co-existence」とを対比しつつ議論を進めてみたい。「共生」にはつねに,それがある種の「良きこと」であり「望ましいもの」であるといった感覚が付随しているように思われる。それに対して「共在」は,(書いた本人のつもりしては)「無視する」とか「争う」といった状態をも含む,より中性的なものである。発表ではこの違いについて,上記のボンガンドとバカの事例を含むいくつかのエスノグラフィー,SFにおける異星人とのファースト・コンタクトの例,さらに副題に記した「トムとジェリー」の話などを参照しつつ考察する。
【主催】名古屋大学人文学研究科
【共催】名古屋大学高等研究院
  中部人類学談話会(日本文化人類学会中部地区研究懇談会)
【支援】平成 30 年度名古屋大学人文学研究科プロジェクト経費共同研究「移動と共生のグローバルスタディーズ」
【問合せ先】horie@lit.nagoya-u.ac.jp(堀江未央)または ichiaki5@lit.nagoya-u.ac.jp(市川彰)
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中部人類学談話会 << anthro-chubu >> 事務局
中京大学現代社会学部岡部研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 後藤明(南山大学)
中部人類学談話会事務局 岡部真由美(中京大学) 、藤川美代子(南山大学)

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2019/02/07

中部人類学談話会第247回例会のお知らせ(190223)

中部人類学談話会第247回例会が、下記の要領で開催されます。

みなさまふるってご参加くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

◆中部人類学談話会第247回例会◆

日時:2019年 2月 23日(土)13:30~16:50
会場:南山大学R棟 R56教室
*交通アクセス
地下鉄名城線「八事日赤」駅より徒歩約8分)
http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html

【プログラム】
13:30~14:30 発表① 深田淳太郎氏(三重大学人文学部)
「不在の死者と骨のあいだ:ソロモン諸島・ガダルカナル島における遺骨収容活動を事例に」

14:30~14:45 コメント 後藤明氏(南山大学人文学部)

14:45~15:05 質疑応答

15:05~15:15 休憩

15:15~16:15 発表② 張玉玲氏(南山大学外国語学部)
「日本における福建出身華人の移住・定住戦略:家族誌というアプローチから」

16:15~16:30 コメント 沼崎一郎氏(東北大学文学部)

16:30~16:50 質疑応答

備考:終了後、近隣にて懇親会

【発表要旨①】深田淳太郎氏
第二次大戦において海外で戦没した日本人は240万人にのぼる。戦後、実施された遺骨収容事業によって帰還したのは、2013年時点でおよそ半分の128万柱で、残りの112万柱は海外に残されたままである。本発表で考察するのは、この遺骨収容活動において、海外に置き去りにされた骨と、戦争で亡くなった死者、そして日本に残された遺族(生者)の間の関係である。この三者は、何によって、どのように関係づけられ、またその関係の中でそれぞれがどのように意味づけられるのか。そして、その関係・意味づけは、戦後七十年のあいだにいかに変容し、さらに現在どう変わりつつあるのだろうか。この問題について、あるボランティアグループがソロモン諸島・ガダルカナル島で行なっている遺骨収容活動を事例に考えてみたい。

【発表要旨②】張玉玲氏
日本国籍取得者や不法滞在者なども含めて100万人を超えたとされる在日華人社会は、今や日本最大のエスニック集団となっている。これらの華人の多くは1980年代以降中国の大陸から新たに来日した「新華僑(華人)」であり、出国の時期や動機および来日ルートなど、日中国交回復以前から移住・定住したいわゆる「老華僑(華人)」と大きく異なるため、両者は往々に別の枠組みで議論されることが多く、新、老華僑(華人)はまるで関係のない二つのコミュニティのように扱われてきた。
本報告では、ともに新老華僑(華人)のなかで大部分を占める福建出身者に焦点を当てる。個々人の移住を、その「故郷(母村)」を原点とする家族(一族)の移住・定住の歴史の枠で捉えなおし、新華僑(華人)による、血縁・地縁に基づく伝統的な「連鎖移住」のパターンの活用や老華人を介した積極的なネットワーク構築など、新華人の移住・定住戦略をよりミクロな視点から析出する。

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問い合わせ先:
中部人類学談話会 << anthro-chubu >> 事務局
中京大学現代社会学部岡部研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 後藤明(南山大学)
中部人類学談話会事務局 岡部真由美(中京大学) 、藤川美代子(南山大学)

2019/01/27

第5回まるはち人類学研究会・中部人類学談話会第246回例会(190202)

第5回 まるはち人類学研究会(中部人類学談話会共催)が以下の要領で開催されます。

みなさまふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。

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◆第5回まるはち人類学研究会(「特別企画:北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の大学院生・若手研究者との交流セミナー」)◆

【主催】:第5回 まるはち人類学研究会(「特別企画:北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の大学院生・若手研究者との交流セミナー」)

【共催】:第151 回北陸人類学研究会例会(日本文化人類学会 北陸地区研究懇談会)、中部人類学談話会第246回例会(日本文化人類学会中部地区研究懇談会)

【日時】:2019年2月2日(土)13:00-17:30(若干変更の可能性もあります)

【場所】:北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)金沢駅前オフィス

https://www.jaist.ac.jp/top/kanazawaoffice/

 

<プログラム>

13:00-13:05 あいさつ 伊藤 泰信(JAIST)

13:05-13:10 参加者自己紹介

 

<まるはち人類学研究会研究発表>

13:10-13:35 伊藤 紫(南山大学大学院博士前期課程)

「八重山地域小浜島の手織物──集落に根差した織物作りと使用の現在」

 

13:35-14:00 加藤 英明 (南山大学大学院博士後期課程)

「NC旋盤のデザインと使用──愛知県刈谷市の浮動的町工場の事例より」

 

14:00-14:25 大谷 かがり(中部大学)

「子どもの健康を心配するおばちゃんたちと看護師の説明モデル、それらを翻訳する人類

学者──不就学の外国籍の子どもを支えるNPOでのフィールドワークから」

 

14:25-14:45  コメント 比嘉 夏子(JAIST)(20分)

 

14:45-15:00  休憩(15分)

 

<JAIST研究発表>

15:00-15:20 早川 和哉(JAIST博士後期課程)

「ハワイの伝統舞踊フラをめぐる法人類学──熊本市のフラ教室運営会社の訴訟事例から」

 

15:20-15:40 樋口 容視子(JAIST博士後期課程)

「在日ネパール企業人の社会関係資本と社会移動──エスニックビジネスの事例から」

 

15:40-16:00 須藤 修司 (JAIST博士後期課程)

「変容するメディア環境における有料放送をめぐる人類学的研究──視聴者のライフヒス

トリーから」

 

16:00-16:20 武田 彩子(JAIST博士後期課程)

「看護大学生の海外保健福祉事情研修での学び――異文化看護教育のエスノグラフィ」

 

16:20-16:40 池田 佳奈恵(JAIST博士前期課程)・伊藤 泰信(JAIST)

「医学部の文化人類学教育における映像メディアの活用──その可能性をめぐる予備的

検討」

 

16:40-17:00  コメント 中尾 世治(総合地球環境学研究所)(20分)

 

17:00-17:30 総合討論(30分)

 

17:30 閉会

 

懇親会

 

<問い合わせ先>

まるはち人類学研究会事務局 加藤英明(hide2369@hotmail.co.jp)

2018/12/04

【修正版】中部人類学談話会第245回例会のお知らせ(190113)

先日ご案内した中部人類学談話会第245回例会の開催日時に、誤りがありました。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。つきましては、修正版のご案内をお送りします。どうか皆さまふるってご参加くださいますよう、あらためてお願い申し上げます。

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◆中部人類学談話会第245回例会◆
「野生霊長類保護の人類学」

日時:2019年1月13日(日)13:30-17:30
会場:南山大学 R棟R65教室
*交通アクセス
地下鉄名城線「八事日赤」駅より徒歩約8分)
http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html

【プログラム】
13:30-13:40 趣旨説明 竹ノ下祐二(中部学院大学看護リハビリテーション学部)

13:40-14:30 足立薫 (京都産業大学現代社会学部)
「餌やる人々:香港の野生マカクザルと人間の関係」

14:30-15:20 川本芳 (日本獣医生命科学大学獣医学部)
「獣害対策にみるレジリエンス:日本とブータンのちがい」

15:20-16:10 竹ノ下祐二
「ビジネス化するゴリラ保護」

16:10-16:20 休憩

16:20-17:00 コメント 奥野克巳 (立教大学異文化コミュニケーション学部)、松浦直毅 (静岡県立大学国際関係学部)

17:00- 総合討論

備考:終了後、懇親会

【企画趣旨】
「保護」が霊長類学の主要なイシューのひとつとなるのは1990 年代以降であるが、ひとくちに「野生霊長類の保護」といっても、その実情は多岐にわたる。また、保護の現場では、対象となる動物の生態を知ることと同等かそれ以上に、地域住民をはじめとするさまざまな関係者とのかかわりが重要である。
今回の談話会では、野生霊長類の保護を「人と自然のかかわり」のひとつと捉え、人類学的考察を深めることを目的とする。そのために、日本、アジア、アフリカで霊長類の保護に関わる3 名の研究者(霊長類学者) が講演し、人と野生動物の関わりを研究する2 名の人類学者によるコメントしたのち、みんなで議論したい。

【発表要旨】
◆発表1 足立薫 「餌やる人々:香港の野生マカクザルと人間の関係」
香港のマカク属のサルは、都市環境の人間の活動と隣り合わせに生息する。野生動物が保護される郊野公園には散策やスポーツを楽しむ人々とともに、野生動物に餌を与える人々が訪れる。餌やりを禁止して野生動物を自然状態にもどそうとする政府は、餌やりという自然との独自の関わり方を志向する市民に対応するとともに、一方で野生動物に避妊処置を施すことで自然状態に介入している。郊野公園でサルに餌をやり続ける人々とそれをとりまく社会的環境について、他地域の民族霊長類学研究の事例とも比較しながら紹介したい。

◆発表2 川本芳 「獣害対策にみるレジリエンス:日本とブータンのちがい」
自然災害のひとつに獣害があります。今回はこの災害からの回復力(レジリエンス)を話題に、日本とブータンの獣害対策について紹介します。日本は個体数調整を促進し生息数を減らす対策を進めています。一方、ブータンは自国製電気柵システムの開発を進めています。数を減らさないと被害が収拾できないか、被害対策の裏には野生生物と人間の共存問題があります。両国の対策には宗教や生命観・倫理観を反映したちがいがあります。

◆発表3 竹ノ下祐二 「ビジネス化するゴリラ保護」
野生ゴリラの保護活動の主要なトピックは、生息地の住民に対し、ゴリラやかれらの生息環境の消費的な利用をやめさせることの見返りとなる代替生計手段をいかにして提供するかということである。その目玉がゴリラ観光である。ゴリラ観光は成功すれば国や地域に多大な利益をもたらすが、その一方で、ゴリラの「商品化」が進み、現場にビジネスの論理が浸透する。この流れは、商業的成功が保全の成功と混同されるようになってゆく危険をはらんでいる。

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問い合わせ先:
中部人類学談話会 << anthro-chubu >> 事務局
中京大学現代社会学部岡部研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 後藤明(南山大学)
中部人類学談話会事務局 岡部真由美(中京大学) 、藤川美代子(南山大学)

2018/11/22

比較民俗学会よりお知らせ(181208-09)

柳田國男と口承文芸

日程:2018年12月8日(土) &9日(日)

場所:愛知大学名古屋校舎(ささしま) W32会議室
●12月8日(土) 12時50分:挨拶

基調講演

13:00- 14:00 小島瓔禮 (比較民俗学会会長・琉球大学名誉教授)

柳田國男の民俗学をいかにして学ぶか-民俗学を民俗学たらしめるための努力 -

共同討議  柳田國男の民俗学に学ぶ (話題提供)

河野 眞 (元・愛知大学教授) 『桃太郎の誕生』に見る柳田國男の合理主義―顧みたバランススシート

何 彬 (首都大学東京・教授) 80年代以降の中国民俗学と柳田國男

 

● 12月月9日(日曜) 個別発表

午前の部:9:30 -12:00

朴 美子(首都大学東京・修士課程在籍) 広西ヤオ族の民俗と神判

阿 盈娜 (神奈川大学・博士課程在籍) モンゴル人の肉文化の多様性

鶴田涼子 (三重大学・講師) 『グリム童話』および『ドイツ伝説集』における聴覚の世界

川谷 真 (比較民俗学会) ヤマトタケルと犬

斧原孝守(比較民俗学会) 東アジアから見た『金の茄子』

 

午後の部:13:00 -15:40

小野田貴夫(常葉大学短期大学部・教授) 宮沢賢治のイメージの作り方

清水伸子(愛知大学・准教授) ロシア民話の中のヤガー婆さんについて

繁原 幸子 (愛知大学・非常勤講師) 山間地と街を結ぶ川の民俗文化

和田清美 (首都大学東京・教授) 魯ゼウォン (天理大学・教授)  『朝鮮通信使』に関する報告

西脇隆夫(名古屋学院大学・名誉教授) オボからマザールへ ― キルギス族の樹木信仰について―

【お問い合わせ】 nobukos@aichi-u.ac.jp (愛知大学 経済学部 清水伸子)

2018/11/22

三河民俗談話会よりお知らせ(181124)

三河民俗談話会 これからのご案内
11月は、松山由布子さん(日本学術振興会 特別研究員)の発表です

タイトル:奥三河の民俗文化にみる宗教者の役割―花祭における祭文にもふれて

松山さんは、主に奥三河の花祭の花太夫の事を研究されてきました。花祭の秘法の執行や伝承などに対して多くの修験道や神楽の記録や保存が行われてきています。一方で、花太夫は民間の宗教者として、病治しのまじないや家相の鑑定など、山里での人々との交流を思わせる実例も残しています。今回は、花太夫たちが民間宗教者として行ってきた、まじないや占いの文書に焦点を当てて、お話を聞きたく思います。

日時  11月24日(土) 14時~17時

場所  愛知大学豊橋キャンパス 5号館4階 541教室

資料代 300円。学生はいつも無料です。(会費制は取っていません。どなたでも参加できます。)

連絡先 事務局・伊藤正英・ケータイ(090-8734‐5227)・メール(da28753@da3.so-net.jp)

2018/09/02

三河民俗談話会よりお知らせ(180922)

三 河 民 俗 談 話 会 例 会

9月は、橘敏夫先生(愛知大学綜合郷土研究所・研究員)の発表です

タイトル:東海道筋におけるおかげ参りと「ええじゃないか」騒動
綜合郷土研紀要の掲載論文「三河吉田の「ええじゃないか」騒動」と、交通史学会の大会で発表した

「文政おかげ参りの町在における諸形態」を合わせた内容で、上記のタイトルで発表しようと思います。

その際には、郷土研所蔵の松坂家文書を紹介する予定です。(橘さん・談)

日時  9月22日(土) 14時~17時

場所  愛知大学豊橋キャンパス 5号館4階 541教室

資料代 300円。学生はいつも無料です。(会費制は取っていません。どなたでも参加できます。)

連絡先 事務局・伊藤正英・ケータイ(090-8734‐5227)・メール(da28753@da3.so-net.jp)

2018/09/02

中部人類学談話会第244回例会のお知らせ(180922)

9月22日(土)に中部人類学談話会第244回例会が開催されます。
以下にご案内申し上げます。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
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◆中部人類学談話会第244回例会◆

「人類学におけるイレズミ・タトゥー研究の新展開」

日時:2018年9月22日(土)13:30~17:00 (最大延長)
会場:名城大学ナゴヤドーム前キャンパス 西館DW401教室
地下鉄名城線ナゴヤドーム前矢田駅より徒歩約5分
*交通アクセス https://www.meijo-u.ac.jp/about/campus/dome.html

【プログラム】
13:30-13:30 趣旨説明 山本芳美氏(都留文科大学文学部)

13:40-14:20 発表1 山越英嗣氏(早稲田大学人間総合研究センター)
「「痛み」を通じた共同体の形成 千葉市で商店を営む若者たちのタトゥーを事例として」

14:20-14:30 質疑応答

14:30-15:10 発表2 桑原牧子氏(金城学院大学文学部)
「イレズミ=ティキの神像・偶像化と模様化 ジェル、ラトゥール再考」

15:10-15:20 質疑応答

15:20-15:30 休憩

15:30-16:10 発表3 津村文彦氏(名城大学外国語学部)
「東北タイにおけるサックヤンと憑依」

16:10-16:20 質疑応答

16:20-16:50 全体討論
コメンテーター 山本芳美氏(都留文科大学)

備考: 終了後、懇親会

【趣旨】

 今回の談話会は、科研費の共同研究「顔・身体表現から検討するトランスカルチャー下の装飾美」(No.18H04202)と「東南アジアにおける呪術的イレズミの人類学:知識と力をまとう身体の比較研究」(No.17K03300)に参画している研究者によるものである。

 イレズミ・タトゥー研究は、19世紀半ばから専門領域として立ち現れてきた文化・社会人類学のなかでも、古典的なテーマである。先行研究では、ある地域のイレズミの文様、理由、施術師を軸にした精緻な報告が積み上げられてきた。だが、2010年代に入り、日本の観光政策でインバウンドを招致するにあたり、潜在的にあった「温泉タトゥー」問題が焦点化したことに見るように、新たな研究の視座が必要とされている。本研究計画では、研究自体をアップデートさせるべく、社会や歴史のなかでの位置づけ、彫刻や布などのさまざまな表現形態とのつながり、断絶、そして身体感覚など、新しい視野を含んだ考察を試みる。その第一歩として、今回は中部人類学会談話会の場をお借りし、イレズミ・タトゥーを中心に研究してきた研究者が、各自のフィールドを手がかりに報告をおこなうものである。

【発表要旨1】 山越英嗣氏
「「痛み」を通じた共同体の形成 千葉市で商店を営む若者たちのタトゥーを事例として」

現代の日本社会における若者のタトゥーは、ファッションの一環としての消費活動や、あるいは支配社会への抵抗であるとする表層的な理解にとどまってきた。それに対して本発表が明らかにするのは、タトゥーを身体に入れる痛みと、「社会的逸脱者」というスティグマを背負うことの両方の「痛み」を同時に引き受けることを通して、特別な紐帯を築こうとする若者たちの姿である。本発表では、2012年に千葉市で行ったフィールドワークのデータを用い、彼らが身体に入れているタトゥーの具体的な図柄に着目した報告を行う。

【発表要旨2】 桑原牧子氏
「イレズミ=ティキの神像・偶像化と模様化 ジェル、ラトゥール再考」

本発表は、タヒチの社会状況とイレズミの道具や技法が変容することで、イレズミで彫られるティキがいかに生成変化したかをジェルとラトゥールを再考しながら論じる。ティキは伝統信仰においては「無形」を表す、模様のない木片であったのが、イレズミ施術では皮膚に有形で彫られ、有形であってもマルケサス伝統イレズミでは部位、そして道具の変化と共に全身へと形状が変容する。これらティキの物質性と形状が、「神像・偶像のティキ」と「模様のティキ」を、さらに、悪魔祓いの現場では「悪魔の入口のティキ」を生成させる。形状や物質性に誘導されながら、人々がティキに働きかけ、さらに、ティキに関わる人々の間で、ティキについての異なる見解が交わされることによって、イレズミ=ティキの神像・偶像化と模様化が生じることを考察する。

【発表要旨3】 津村文彦氏
「東北タイにおけるサックヤンと憑依」

 本発表は、タイの呪術的な力をもつサックヤン(sakyan)を取り上げ、身体装飾の一つと考えられてきたイレズミを媒介として、知識と力と身体とが交差する局面を分析する。敵からの防御、異性の誘惑などの神秘的な力をもつとされるサックヤンは、シャンやクメールからの影響を受けながらタイで古くから実践されてきたが、近年ではマスメディアを通して世界でも広く知られる。本報告では東北タイのいくつかの彫り師を事例として、仏教やバラモン教との関わり、憑依儀礼における意味づけ、美醜と善悪などを考察し、聖なる知識と呪的な力が物質性をもって立ち現れるという点で、東北タイに見られる他の呪術実践と深い関わりをもつ点を指摘する。
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問い合わせ先:
中部人類学談話会 << anthro-chubu >> 事務局中京大学現代社会学部岡部研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 後藤明(南山大学)
中部人類学談話会事務局 岡部真由美(中京大学) 、藤川美代子(南山大学)

2018/05/07

中部人類学談話会第243回例会のお知らせ(180520)

中部地区研究懇談会(中部人類学談話会第243回例会)
修士論文・博士論文合同発表会

下記の要領で、中部地区修士論文・博士論文合同発表会を開催します。
みなさま、ふるってご参加くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

◆日時
2018年 5月20日(日)14:00~17:45

◆会場
名古屋大学文学部 大会議室(room no.110)

◆アクセス
地下鉄名城線名古屋大学駅より徒歩約5分
*交通アクセス http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
*キャンパスマップ http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html

◆プログラム
《修士論文の部》

14:00-14:30  鈴木美香子(名古屋大学大学院人文学研究科博士後期課程)

「観光みやげとは何か:名古屋みやげを中心に」

日本に数多くある「観光みやげ」は、その多くが他人に分け与えることを前提とした食品であり、自分への記念品が中心である諸外国のみやげとは異なっている。近世までみやげの中心はお札や楊枝など、軽量でかさばらない物であり、土地名物の団子や餅などは旅人だけが味わえるものだった。その後、食品の保存技術や包装が飛躍的に向上するとともに、みやげの主役は食品に変わっていった。他方、「観光みやげ」とは、外国人旅行者が観光地で購入する工芸品などのことも指していたが、高度経済世長期に日本人による国内旅行が盛んになると、日本人向けのみやげも「観光みやげ」と呼ばれるようになった。本稿はこのような「観光みやげ」の成立と展開を「観光」と「みやげ」の変遷から改めて検証し、名古屋みやげを事例として分析した。その結果、「観光みやげ」には「観光みやげになる」うえでいくつかのパターンがあることを明らかにし、「観光みやげ」の類型論的検討をおこなった。

提出先:名古屋市立大学大学院人間文化研究科

14:30-15:00  張雪巍(名古屋大学大学院人文学研究科博士後期課程)

「地域観光を創造するまなざし:山梨県勝沼地域における葡萄観光活動の事例から」

本論文では山梨県甲州市勝沼地域における観光活動を事例として、観光活動におけるホストとゲストの立場をより明確化した上で、まなざし論の視点から、ホストのまなざしが如何に構築され、ゲストのまなざしと如何に関わるのかを考察した。また、まなざしが現地の観光活動にどのような影響を与えているのかを明らかにした。まず先行研究を通じて、まなざしという概念を把握し、ホストとゲストの相互関係を整理した。そして、先行研究の結論を現地調査で検証した。2015年から2016年にかけて、勝沼地域のホストを52人、ゲスト48人に聞き取り調査を行い、合計四回の現地調査を行った。また、ホストのまなざしの形成、過程、影響などの側面に分析の重点を置いた。結論として、本論文で取り上げたホストが常にゲストの範囲、ゲストの目的、ゲストのまなざしの変化に注目していることが分かった。また、ジョン・アーリのまなざし論を踏まえ、よりダイナミックかつ立体的なまなざし理論の構築を試みた。最後に、このまなざしがもたらした新たな影響について論述した。

提出先:名古屋大学大学院人文学研究科

15:00-15:30 ヒヤ・ムカルジー(名古屋大学大学院人文学研究科博士後期課程)

「日本とインドにおける習慣と信仰:出産儀礼の比較研究を中心に」

本研究の目的は、 地理的にも文化的にも大きく異なる日本とインドの社会における出産儀礼の比較研究をおこない、出産儀礼を通して、日本とインドの文化的背景、習慣上の異同を検討することにある。日本人とインド人にとって生育儀礼にはどのような意味が込められているのか、それらにおいて宗教と出産儀礼がどのように関連しているのかという点にとくに注目し、二つの社会における出産儀礼の類似点と相違点を論じた。宗教については、日本の場合は主として神道、インドの場合はヒンドゥー教に注目した。本発表では、民間伝承、伝説、昔話などを手がかりとしながら、それぞれの生育儀礼を紹介するとともに、比較検討を通じて明らかになった両者の異同について報告する。また、今後、二つの社会の出産儀礼から民間信仰の違いを把握するうえでの課題についても述べることにしたい。

提出先:School of Language, Literature and Cultural Studies, Jawaharlal Nehru University, India

15:30-15:45 休憩

15:45-16:15  吉田文久(南山大学大学院人間文化研究科博士後期課程人類学専攻)

「民俗フットボールの人類学的研究に向けて」

これまで(1993年以来)英国の17箇所に存続する民俗フットボールの調査に出かけ、ゲームの様子を記録し、それらがどのように現在に至っているのかを探る研究に取り組んできました。その研究に向かったのは、学校体育の教材としてサッカーは技術や戦術といったプレイに関わる学習内容に留まらず、スポーツの中でも豊かな文化的内容を有し、スポーツの文化的意義を学ぶ教材になるのではないかという問題意識からでした。今回の発表では、それまで取り組んできた体育科教育学研究から民俗フットボールを対象とするスポーツ人類学研究に向かった経緯、そして、これまで取り組んできた民俗フットボール研究の成果を概括し、英国ではメディアで取り上げられながら、日本では紹介されていないスコットランドのオークニー諸島のカークウォールに存続する民俗フットボールの様子も紹介させていただきます。さらに、博士論文の構想案も提示させていただき、広く意見を頂戴し、今後の研究活動に生かしたいと思います。

16:15-16:45 天野紗緒里(名古屋大学大学院人文学研究科博士後期課程)

「現代日本社会における占い師に関する文化人類学的考察:東海地方の占いの館の事例から」

本論文の目的は、現代日本社会における「宗教的なるもの」の提供者である占い師に着目し、彼らが占い師に至る過程を文化人類学的手法で民族誌的に記述することである。
第1章では、先行研究の批判的検証から、本論文では「宗教的なるもの」を提供してきた占い師に着目し、都市部の民間巫者・占者として捉えて微視的な視点から研究する必要性を示した。第2章では、占い師の代表的活動場所である「占いの館」について概略し、3章では、どのような占い師が働いているかを事例から分析した。第4章では、普通の人が占い師になる過程とどのように働いているかを民族誌的に描き、第5章では、占い師の視点で占いの相談を捉えることで、これまで議論されてこなかった占いのメンタルヘルスケアの側面に迫ることで、占い師は現代日本社会で生きる普通の人々であるからこそ、同じ社会で生きる人々の多様な「生」の状況に幅広く対応できる存在であることを浮き彫りにした。終章では、全体の議論の総括をした。

提出先:南山大学大学院人間文化研究科

《博士論文の部》

16:45-17:45 神山歩未(名古屋大学大学院人文学研究科博士研究員)

「「伝統」・移住・文化再創造:現代のマオリタンガ」

本論文は、ニュージーランド都市部在住の先住民マオリの文化実践をめぐる民族誌的記述と分析から、マオリタンガ(Māoritanga)を批判的に再検討するとともに、先住民の文化的独自性と権利の主張に関わる戦略的本質主義とアイデンティティ・ポリティクスの問題点を論じたものである。一部のエリート・マオリによる極端な本質主義化の議論は、マオリ文化の多様性を否定し、エリート・マオリが偽物扱いする都市在住マオリなどが二重に周縁化される危険性をはらんでいる。そこで本論文では、都市在住マオリに焦点を当て、彼らの「伝統的」文化実践と、世界的な環境保護運動の活発化と連動しつつ展開している新たな権利回復の主張を、マオリタンガの新たな展開例として記述、分析した。そのうえで、権利主張者としてのマオリの政治的立場を弱めることなく、戦略的本質主義がもたらし得る弊害を乗り越えるうえで、多配列思考が一定の有効性を持つことを指摘した。

提出先:名古屋大学大学院人文学研究科

*終了後、周辺にて懇親会の予定

◆お問い合わせ先
中部人類学談話会 << anthro-chubu >> 事務局
中京大学現代社会学部岡部研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com
(@を[at]に置き換えています)
URL: https://anthroch.wordpress.com/

2018/02/09

中部人類学談話会共催シンポジウムのお知らせ(180318)

みなさま

2018年3月18日(日)に南山大学人類学研究所にて以下のシンポジウムが開催されます。
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げます。

————-
公開シンポジウム
「 天文学と人類学の融合 第三回:それぞれの大地、それぞれの宇宙」
(主催:南山大学人類学研究所、共催:中部人類学談話会)

日時: 2018年3月18日(日)13:00~17:30
会場: 南山大学S棟4階S48教室
地下鉄名城線「八事日赤」駅より徒歩約8分)
http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html

プログラム:

12:30 開場
13:00-13:10 趣旨説明 後藤 明

13:10-13:40 大橋真砂子(南山大学・名城大学)
「古代・中世ヨーロッパにおける春分の日付」

13:40-14:10 関口和寛(国立天文台)
「技術の進歩と宇宙観の変遷」

14:10-14:40 戸田美佳子(国立民族学博物館)
「森から見える星空ーアフリカ熱帯雨林における夜の世界」

14:40-15:00 休憩

15:00-15:30 中野真備(京都大学院)
「インドネシア・バンガイ諸島のサマ人の漁撈における天体利用」

15:30-16:00 古澤拓郎(京都大学)
「インドネシア・スンバ島西部の在来暦法:太陽・星・月・ゴカイ・儀礼・農耕のシグナル伝達」

16:00-16:30 小谷真吾(千葉大学)
「インドネシア・ロンボク島の暦法:天文・自然現象との関連、及び文化資源と しての再評価について」

16:30-16:45 休憩

16:45-17:30 コメントと総合討論
司会:後藤 明(南山大学)
総括コメント 高田裕行(国立天文台)

※シンポジウムは参加無料で、一般公開されております。

問い合わせ先:
南山大学人類学研究所
Phone:052-832-3111(代表)
Fax:052-833-6157
E-mail:ai-nu@ic.nanzan-u.ac.jp
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/JINRUIKEN/