2007年10月27日
各 位
中部大学国際関係学部シンポジウム開催のご案内
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、中部大学国際関係学部では、毎年「国際関係学部シンポジウム」を開催しておりますが、今年度も来たる11月17日に中部大学名古屋キャンパスで開催いたします。
明治以来、日本人は欧米から様々なことを学んできましたが、そこでは留学というものが重要な役割を果たしてきました。しかし、その後日本が先進国の仲間入りを果たし、さらに交通・通信が高度に発達してきた中で、日本人が留学することの意味は変化してきているといえるのではないでしょうか。そこで、今回の学部シンポジウムでは『いま留学を問い直す – 日本人が欧米で学ぶということ』と題して、現在の日本人の欧米留学の意義について再考してゆきたいと考えております。
まずは基調トークで、日本を代表する国際政治学者の河合秀和と同じく社会人類学者の長島信弘(ともに中部大学国際関係学部教授)が、それぞれ若かりし時にイギリスのオックスフォード大学で学んだ経験をふまえて留学の意義を語り合い、これを受けてパネルでは、最近イギリスに留学した若手研究者のコメントをこれにぶつけて、現在そして未来にわたって日本人が欧米の大学で学ぶことの意義を問い直していきます。また、中国琵琶奏者で中部大学国際関係学部講師の宗ティンティンによる演奏と自らの留学体験に関するトークショーも行います。
今回のシンポジウムは研究者のみならず、留学を志している学生の皆さん、そして一般の方々にも興味深くお聞きいただける内容であると存じます。皆さまには、ご参加賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
敬具
中部大学国際関係学部
学部長 宮本正興
20071027 中部大学国際関係学部シンポジウム開催のご案内
20071026 ペルー地震復興支援チャリティー・ミニライブ「ミシュキ・タキ」活動の趣旨と募金のお願い
会長の稲村哲也さん(愛知県立大学)から、下記のようなご案内をいただきました。それぞれ、リンク先情報をご覧下さい。
また、これらは、下記のペルー地震復興支援募金と連携しておりますので、主旨をご了解いただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
11月2日(金):名古屋開催ペルー地震復興支援チャリティー ミニ講演&フォルクローレ・ミニライブ「ミシュキ・タキ」
11月3日(土・祝日):ペルー地震復興支援チャリティー・ミニライブ「ミシュキ・タキ」in 県大
10月28日(日)11月3日(土・祝日)4日(日):ペルー地震復興支援チャリティー・ミニライブ「ミシュキ・タキ」:野外民族博物館リトルワールド公演
********
ペルー地震復興支援チャリティー・ミニライブ「ミシュキ・タキ」
活動の趣旨と募金のお願い
主 催: NGO「ペルー研究会」地震復興支援世話人会、 ペルー天野博物館
協 力: ペルーTVラジオ局「TVペルー」
後 援: 在日ペルー大使館
□ 概要と目的
本年8月にペルーで発生したマグニチュード8の地震の復興支援を目的とし、ペルーの国民的人気番組「ミシュキ・タキ(甘い歌声)」の制作・主演(歌手)のマリア・ヘスス・ロドリゲス(通称ラ・ミシュキ)のミニ・ライブを催し、ペルーの風土と文化、ペルーの民族音楽を紹介し、ペルー文化を身近に感じていただき、地震復興支援へのご協力をお願いし、募金を行います。復興支援は、中長期的見地から、主として、特に大きな地震被害を受けた「アドベ(日干しレンガ)造り建築」に対する「ロー・コストの耐震補強技術の普及」とし、支援金は、日本の支援によって設立された「日本ペルー地震防災センター」(CISMID)や「ペルー国立建築規格調査教育機構」(SENCICO)等と協議の上、有効に活用します。
□ 本企画の経緯
本年8月、科学研究費補助金による共同研究「ペルー海岸地方における先土器時代神殿の建築構造と自然災害に関する学際的研究」をペルーで行いました。この研究は、ペルー天野博物館が長年にわたり研究対象としてきたチャンカイ河谷において、紀元前3000年に遡る無土器時代の遺跡が発見されたこと、そしてその神殿建築が耐震的な構造特性を持つ可能性が見出されたことから、「地震などの自然災害とペルー古代文明の盛衰」をテーマとして計画したものです。
耐震工学、地質学、考古学、文化人類学の専門家等がリマ市に集い、現地調査を開始したまさにその時、ペルー沿岸海域を震源とするマグニチュード8の地震が発生し、ピスコ市などに大きな被害をもたらしました。そこで、TVペルーで被災地支援を訴えていたマリア・ヘスス・ロドリゲスさんと番組クルーと共に、私達は被災地を視察しました。
私達は、NGO活動の一環として、以前から「ロー・コストのアドベ造り建築の耐震補強技術の普及」などを目的とした活動を行ってきました。多くの人が集る教会などの歴史的建造物、特に、古い大規模アドベ建築の危険性と、その耐震補強の必要性を指摘してきましたが、ピスコの教会の崩落によって148名が死亡するなど、その懸念が現実になってしまいました。そこで、この度の地震を契機として、「アドベ造り建築の耐震補強技術」の研究促進と普及活動を中心に、復興支援を行うことに致しました。
□募金のお願い
上記の趣旨にご賛同いただき、募金にご協力をお願い致します。
振込口座: 常陽銀行 研究学園都市支店 口座番号:1652294 口座名:「ペルー研究会 藤澤正視」(ペルーケンキュウカイ フジサワマサミ)
世話人:稲村哲也(愛知県立大学教授)、藤澤正視(筑波技術大学教授)、阪根博(天野博物館主任学芸員)
2007.10.18 特別展・フィールドの記憶
南山大学人類学博物館から、特別展のお知らせをいただきました。
タイトル:「特別展 フィールドの記憶 生誕100年 人類学者沼沢喜市のニューギニア調査写真から」
期間:2007.09.28-11.24
場所:南山大学人類学博物館
2007.10.16 南山大学人類学研究所講演会(10月26日実施)
2007年度南山大学人類学研究所講演会
シリーズ「紛争と災害の文化人類学」
人類学研究所所長
渡邉 学
人類の社会は、もともと自然災害や戦争など、人的・自然的な様々な災いのリスクにさらされてきました。しかし現代では、たとえば地球温暖化の問題に見るように、人災か天災か簡単に区別をつけられない災いも起こってきています。また現代のグローバル化した政治経済構造のもとでは、中核地域に原因のある紛争や混乱が周辺地域で大きく拡大されて現れる傾向もあるようです。
文化人類学は、それら周辺地域の社会に深くコミットして人類の文化を研究してきました。今年度の人類学研究所講演会では、現代の文化人類学がこれまでの研究蓄積を生かして、そうした災いとそれに立ち向かう人々にどのようにかかわっていったらいいか、考えてみたいと思います。
第3回はおもに自然災害に関心を絞って、講演会を予定しています。ふるってご参加下さい。
第3回 日時:10月26日(金)午後5時〜7時
会場:南山大学名古屋キャンパスJ棟1階Pルーム
講師:杉本 良男氏(国立民族学博物館民族社会研究部教授)
演題:「奇蹟とナショナリズム−南インドにおける津波災害と人類学」
【講師紹介】
杉本 良男(すぎもとよしお)国立民族学博物館民族社会研究部教授
略歴
1950年北海道生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。
現在 人間文化研究機構国立民族学博物館民族社会研究部教授、博士(社会人類学)。
専攻 社会人類学、南アジア研究
業績
著 書 2002年 『インド映画への招待状』(青弓社)
編著書 1998年 『アジア読本スリランカ』(河出書房新社)
2002年 『福音と文明化の人類学的研究』(国立民族学博物館)
『宗教と文明化』(ドメス出版)
2006年 『キリスト教と文明化の人類学的研究』(国立民族学博物館)など。
※ 参加は無料で、事前のお申し込みは必要ありません。
〔連絡先〕 南山大学人類学研究所
〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18
Tel:052-832-4354 (内線3453) e-mail: nuai@ic.nanzan-u.ac.jp
****************************************
南山大学人類学研究所
e-mail アドレス:nuai@ic.nanzan-u.ac.jp
〒466-8673
名古屋市昭和区山里町18番地
TEL:052-432-4354
****************************************
2007.10.11 「開発援助と人類学」勉強会
会長の稲村先生から、ご連絡をいただきました。
*************
「開発援助と人類学」勉強会
『開発援助と人類学の距離〜どこまで縮まったのか、超えられない溝はあるのか〜』
開発援助と人類学はフィールドが重なるものの表裏をなす関係とも言え、その生まれから考えて連携は容易なことではありません。一方で、人間を中心とした開発援助(国際協力)の実践のために、人類学の知見を社会に適用するために、双方の連携を強めていく必要性について認識が高まってきている状況にもあります。
このような背景の下、開発援助がより相手国の人々に役立つものとなるよう開発援助と人類学のより望ましい関係・連携について考えるべく、開発に造詣が深い人類学関係者と開発援助の実務者、これらに関心を持つ方々で、ここ関西において有志で勉強会を立ち上げるものです。
第1回として開発援助と人類学に造詣が深い、アジア経済研究所佐藤寛研究支援部長と国立民族学博物館鈴木紀准教授を報告者にお迎えして、開発援助活動に人類学の視点を取り入れるとはどういう事なのか、どのような可能性や課題が存在するのか、この機会に、活発な意見交換ができればと考えております。
国際協力に携わる実務者、研究者、また今後関わりたいと考えている学生の方など、多くの方のご参加をお待ちしております。
【日時】 2007年10月12日(金) 18:30〜20:30
【場所】 JICA大阪 (独立行政法人国際協力機構 大阪国際センター)
【対象】 国際協力・人類学に興味のある方
【定員】 80名 (希望者多数の場合は、先着順とします。)
【プログラム】
18:30-18:45 出席者自己紹介
18:45-19:00 問題提起 「日本の人類学と開発〜この15年の変化」
佐藤寛(アジア経済研究所・国立 民族学博物館客員)
19:00-20:00 報告 「人類学者による開発援助プロジェクト評価の課題」
鈴木紀(国立民族学博物館)
20:00-20:30 質疑応答
20:30 閉会
【申込み】「開発援助と人類学」勉強会参加申込 と件名に記入し、氏名、所属、電子メールアドレスを、jicaosicp-univ@jica.go.jp (担当:竹林)まで電子メールでお送りください。(10月5日(金)〆切)
【参加費用】 無料
【アクセス】 JR茨木駅・大阪モノレール阪大病院前駅から無料シャトルバスあり。
(時刻表はJICA大阪ウェブサイトをご覧下さい。)
日時:2007年10月12日(金) 18:30〜20:30
報告者:佐藤寛(アジア経済研究所・国立民族学博物館客員)、鈴木紀(国立民族学博物館)