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2023/03/02

(共催)南山大学人類学研究所2022年度第2回公開シンポジウム「後藤明先生の研究の歩みと四人の巨人」(後藤明教授退職記念)

中部人類学談話会の会長も務められた後藤明・南山大学教授の退職記念シンポジウムを共催します。

ご参加いただくには事前登録が必要です(締切:3月11日)

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日 時:2023年3月11日(土)、13:30 ~ 17:30
会 場:南山大学Q棟104教室 および オンライン(Zoom)
主 催:人類学研究所
共 催:人文学部人類文化学科、人間文化研究科人類学専攻、中部人類学談話会
プログラム:
・「挨拶・趣旨説明」渡部森哉(南山大学人類学研究所)
・「学問上の四人の「巨人」」後藤明(南山大学人文学部人類文化学科/人類学研究所)
・「北方研究の立場から」大西秀之(同志社女子大学)
・「物質文化研究の立場から」角南聡一郎(神奈川大学)
・「オセアニア考古学の立場から」石村智(東京文化財研究所)
・討論


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参加登録:
・ご参加いただくには対面・オンラインともに事前登録が必要です。下記URLよりお申し込みください。締切:3月11日、17:00
・会場の都合上、対面参加者は上限を100名とさせていただきます。
・ご登録後に自動返信されるメールにZoomの情報があります。オンライン参加の方は当日そちらからZoomにアクセスしてください。
・ご登録後に対面参加からオンライン参加に変更していただいても構いません。またその際、ご連絡は必要ありません。
⇒⇒
https://app.nanzan.ac.jp/regform/regist/univ/jinruikenreception/jinruiken230311

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ポスターのダウンロードはこちらから⇒⇒https://rci.nanzan-u.ac.jp/jinruiken/activities/item/20230311_goto_s.pdf

◆連絡先:南山大学人類学研究所(ai-nu(a)ic.nanzan-u.ac.jp)

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2023/03/02

(共催)第7回 まるはち人類学研究会(「特別企画:北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の大学院生・若手研究者との交流セミナー」

【主催】:第7回 まるはち人類学研究会(「特別企画:北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の大学院生・若手研究者との交流セミナー」)
【共催】:中部人類学談話会第265回例会(日本文化人類学会中部地区研究懇談会)・第168回北陸人類学研究会例会(日本文化人類学会 北陸地区研究懇談会)

開催月日:
2023年3月4日(土)

開催時刻:
13:30-18:00

開催場所:
ハイフレックスで開催(発表者・コメンテータは原則対面とします)
北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)金沢駅前オフィス(https://www.jaist.ac.jp/top/kanazawaoffice/)

発表者とタイトルまたはプログラム:
13:30-13:35 開会挨拶 伊藤泰信(JAIST)
13:35-13:55
菅沼文乃(南山大学人類学研究所)
沖縄都市部で「老後」をいかに生きるか?――現代日本社会における老いの人類学的研究
13:55-14:15
天野紗緒里(名古屋大学 博士後期課程)
(仮題)スピリチュアリティは現代女性に特有な生きづらさを癒すものなのか?
14:15-14:35
片岡良美(北海道大学 博士後期課程)・中尾世治(京都大学)
内部者としてのラボラトリー・スタディーズ――学際的な共同研究の申請・審査過程における文書の分析
14:35-14:55
加藤英明(南山大学人類学研究所)
「単品モノ」が生み出す共同性:異なる技法をもつ自動車産業の町工場の人びとの事例から

14:55-15:10
コメント:山口宏美(JAIST)・大谷かがり(JAIST)・小野田敬(理化学研究所)
15:10-15:20
コメントに対する発表者の応答

15:20-15:30 休憩
15:30-15:50
繁田智行(JAIST博士後期課程)
デザイン思考を取り入れた授業の演習課題における協働的創造性――文系大学におけるグループワーク講義を事例として
15:50-16:10
兼清慎一(JAIST博士後期課程)
贈与を目的とする電子地域通貨の便益をめぐるレトリック
16:10-16:30
齊田瞬(JAIST博士前期課程)・伊藤泰信(JAIST)
ウェアラブルデバイスがもたらす医師-患者間コミュニケーションの変化――生活習慣病患者を診療する医師を対象としたエスノグラフィ
16:30-16:50
井上和興(JAIST博士後期課程)・伊藤泰信(JAIST)
総合診療専門医を対象とした文化人類学的素養の教育方略の検討

16:50-17:05
コメント:藤川美代子(南山大学)
17:05-17:15
コメントに対する発表者の応答
17:15 休憩
17:25-18:00 全体討論

※2月24日(金)正午までに、以下のURLに必要事項を記入して送信してください。開催日までにZOOMのアクセス情報をお送りします。
https://forms.gle/z8Krcxrfp2gNVAS39

問い合わせ先:
研究会幹事
大谷 かがり
E-mail: s2040401[at]jaist.ac.jp(@を[at]に置き換えています)

2023/01/29

(共催)愛知県立大学映像制作ワークショップ10周年記念事業シンポジウム「映像人類学と大学教育: 実践事例報告と今後の展望」のお知らせ

愛知県立大学との共催企画のお知らせです。

オンラインでの実施ですので、参加ご希望の方は2月11日までに下記申込フォームからお申し込みください。

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◆開催概要
日時:2023年2月14日(火)16:00-18:00
参加方法:オンライン開催(Zoom)
・オンライン視聴のみとし、対面の会場は設置しません
・参加無料、要申し込み、定員100人

◆趣旨
映像や写真など、さまざまなメディアを用いた社会調査の技法の活用が求められる時代にあります。愛知県立大学では、2012年に学長特別教員研究費の助成のもと、外部講師の協力を得つつ、映像制作ワークショップを開始しました。以後、毎年の教育実践を重ね、2022年で10周年を迎えました。

今回のシンポジウムでは、これまでの映像制作教育の取り組みを振り返るとともに、複数の大学における教育の実践事例報告や、実習経験者のメッセージをまじえて、達成と課題を検討します。これらをもとに、最新の映像人類学の潮流をふまえた、新しい大学教育のあり方を展望します。

◆プログラム
・第一部:愛知県立大学10年の取り組み報告
亀井伸孝(愛知県立大学教授)
「開催趣旨」
「映像制作実習10年の歩み: 愛知県立大学の取り組み事例」

中村真里絵(愛知淑徳大学助教)
「映像制作実習の取り組みを通じて見えてくる映像と学生とのかかわり」

・第二部:各大学での実践事例報告
森田良成(桃山学院大学准教授)
「フィールドワークに基づく映像制作実習」

南出和余(神戸女学院大学准教授)
「映像制作実習を通じて考える人類学教育の意義」

・第三部:実習経験者からのメッセージ
星野佐和(京都大学大学院博士後期課程大学院生/本学国際関係学科卒業生)
「フィールドワークにおける音楽実践の撮影と映像資料の活用」

中山(味村)由衣(岐阜県川辺町職員/本学スペイン語圏専攻卒業生)
「映像制作実習とその後の映像制作について」

◆申し込み方法
以下のフォームから申し込みをお願いします(締め切り:2/11土)。
https://forms.gle/ZCZqmiqYh1R8BwNw9

◆連絡先
愛知県立大学多文化共生研究所
tabunka [a] for.aichi-pu.ac.jp

◆主催/共催
主催:愛知県立大学(多文化共生研究所ほか)
共催:中部人類学談話会(日本文化人類学会中部地区研究懇談会)

2023/01/12

中部大学 人間力創成教育院シンポジウム 第1回 「中部大学のフィールド科学:愛知、中国、中央アジア、西アジア、アフリカ」のご案内

中部大学より下記シンポジウムの情報をご提供いただきましたので、ご紹介します。

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中部大学 人間力創成教育院シンポジウム

第1回 「中部大学のフィールド科学:愛知、中国、中央アジア、西アジア、アフリカ」


この度、国内外でフィールドワークを行って活躍する中部大学の教員がどのような活動をしているのか、その魅力、苦労、展望などをご紹介します。中部大学の学生、教職員、ならびに一般の方にオープンなシンポジウムです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

*オンライン同時開催(Zoom)いたしますので、Zoom参加ご希望の方は、記載のURLから事前登録をお願いします。


     記

主催:中部大学人間力創成教育院
後援:中部大学教養課題教育プログラム(人文・社会リテラシー)
日程:2023年1月21日(土)13時00分~17時00分
会場:中部大学春日井キャンパス
不言実行館1F アクティブホール
オンライン同時開催(Zoom)
申込方法:当日会場参加の方は申込不要・参加自由
オンライン希望の方は 事前登録制 (1月19日15時まで)


>申し込みフォーム: 

https://docs.google.com/forms/d/12DXuzw5erTQgnCRj3UpGuzwko5IjYaAPkGJTvc0Qt3E/viewform?edit_requested=true

>案内ポスター:https://www.chubu.ac.jp/news/15184/


登壇者:
 西山伸一(人間力創成教育院・教授)、
 渡部展也(中部高等学術研究所国際GISセンター・教授)
 大橋岳(人間力創成教育院・准教授)
 和崎聖日(人文学部・准教授)
 大谷かがり(看護実習センター・助教)

対 象:学生・教職員・一般


*フォームでのお申込みに不都合がある場合は

gec@office.chubu.ac.jp

まで、氏名、所属、連絡先を添えてお申し込みください。

(ご登録いただいた方には、前日までに接続情報をメールにてお知らせいたします。)

問い合わせ先

人間力創成教育院事務室

gec@office.chubu.ac.jp

2022/10/19

221112中部人類談話会第263回例会(中部地方研究懇談会)のお知らせ

中部人類学談話会第263回例会(中部地区研究懇談会)を2022年11月12日(土)に開催します。

ハイフレックスで実施しますので、申込時に「対面参加」か「オンライン参加」を選択してください。また懇親会へ参加希望される方は必ず事前申込をしてください。当日の飛び込み参加は受け付けません。


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中部人類学談話会第263回例会(中部地区研究懇談会)

◆日時
 2022年11月12日(土) 13:30~16:50

◆ハイフレックスでの実施
・会場:南山大学G棟 G26教室
 交通アクセス(地下鉄名城線「八事日赤」駅より徒歩約8分)
 http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html

・Zoom(申込締切:11月11日12:00
 > 申込フォーム(https://forms.gle/J7MsLyDZvuXDzfT98)

*対面参加かオンライン参加かを選択していただきますが、全員にZoom情報をお送りします
*参加の形式は当日変更してもかまいません。申し込みなしで対面参加していただいてもかまいません。
懇親会は当日の飛び込み参加はできませんので、参加希望の方は必ずご登録ください
*Zoom情報は前日にお送りする予定です。

◆プログラム 

13:30~13:35 開会の挨拶 
13:35~15:05 杉藤重信(椙山人間学研究センター)
「学際的研究について:中部人類学談話会例会とわたし」
15:20~16:50 稲村哲也(愛知県立大学名誉教授・放送大学名誉教授)
「人類史・民族誌からの「レジリエンス」」

◆発表要旨

・杉藤重信「学際的研究について:中部人類学談話会例会とわたし」

中部人類学談話会は、1976(昭和51)年に第30回日本人類学会・日本民族学会連合大会が愛知学院大学歯学部を当番校として開催されたことを契機として、京都大学霊長類研究所に事務局をおいて発足した。第1回例会は1977(昭和52)年4月23日に瀬戸口烈司さん(当時、霊長類研究所)による「哺乳類の臼歯の起源についての最近の動向」であった。初期の記録をみると、人類進化や霊長類学、先史考古学などを始め、多様なテーマが取りあげられてきた。

わたしは、1988(昭和63)年に椙山女学園大学人間関係学部に着任した。着任前から、民博での共同研究「数理民族学」以降、文化人類学と情報科学の接点を目指す研究に力を入れるようになっていた。わたしは、2012(平成24)年春ごろまで、中部人類学談話会事務局を担当してきた。おもえば、談話会の学際性はいまさらながらに重要な意味をもっていたことに気付かされる。私自身の研究をあわせてふりかえりつつ、学際的研究の重要性について考えてみたい。

・稲村哲也「人類史・民族誌からの「レジリエンス」」

東日本大震災と福島原発事故、地球温暖化と気象災害、COVID19パンデミック(そして、ロシアによるウクライナ侵攻)と、私たちは困難な時代を生きている。 このような地球規模の課題を前にして、「私たちはどこから来たのか、私たちは 何者なのか」を知ることへの関心が高まっている。人間と社会を研究対象としてきた人類学から、現代社会に何が発信できるのだろうか。

そのような問題意識を持ち、発表者は、レジリエンス(「危機を生きぬく知」と定義)の観点から、放送大学TV科目「レジリエンスの諸相:人類史的視点からの挑戦」を2018年度に開講した(同タイトル教材、2018、奈良由美子・稲村哲也編、放送大学教育振興会刊)。また、2021年3月、『レジリエンス人類史』(稲村哲也・山極壽一・阿部健一・清水展編、京都大学学術出版会刊)を刊行した。本発表では、それらの内容に基づき、人類史・文明史を振り返ると共に、先住民社会の文化をレジリエンスの観点から考えたい。

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◆お問い合わせ先
中部人類学談話会事務局
南山大学人類学研究所 宮脇研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
Facebook:https://www.facebook.com/ChubuJinrui/
URL: https://anthroch.wordpress.com/


中部地区研究懇談会担当理事:湖中真哉(静岡県立大学)
中部人類学談話会会長:渡部森哉(南山大学)
中部人類学談話会事務局:深田淳太郎(三重大学)、宮脇千絵(南山大学)

2022/08/27

220925中部人類学談話会第262回例会(中部地区研究懇談会)のお知らせ

中部人類学談話会第262回例会(中部地区研究懇談会)を2022年9月25日(日)に開催します。

ハイフレックスで実施しますので、申込時に「対面参加」か「オンライン参加」を選択してください。


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中部人類学談話会第262回例会(中部地区研究懇談会)

◆日時
 2022年9月25日(日) 13:30~16:50

◆ハイフレックスでの実施

・会場:南山大学M棟 M2教室
 交通アクセス(地下鉄名城線「八事日赤」駅より徒歩約8分)
http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html

・Zoom(申し込み締切:9月23日15:00)

 > 申込フォーム https://forms.gle/amTHaTok3YJi2pjx9

*設営のために人数を把握したいので、「対面参加」か「オンライン参加」かを選択していただきますが、全員にZoom情報をお送りします。

*どちらかを選択していただきますが、当日変更してもかまいません。またその際、連絡をしていただく必要はありません。

*Zoom情報は前日にお送りする予定です。

◆プログラム 

13:30~13:35 開会の挨拶 

13:35~15:05 彭宇潔(静岡大学)

「マルチ・コネクテッドネスと雰囲気の形成:カメルーン東南部の狩猟採集民バカの音声的な相互行為に着目して」

15:20~16:50 廣田緑(国際ファッション専門職大学)

「アーティスト・コレクティヴの協働実践~GUDSKULの事例から~」

◆発表要旨

・彭宇潔「マルチ・コネクテッドネスと雰囲気の形成:カメルーン東南部の狩猟採集民バカの音声的な相互行為に着目して」

本発表は、カメルーン南東部のピグミー系狩猟採集民バカを対象に、彼らにおける雰囲気(atmosphere)の形成と変化の様式を、一連の出来事と人々の相互行為から考察して明らかにする。雰囲気に関しては、これまでの民族誌、特に狩猟採集民に関する民族誌では、その場でしか感じられない「感覚(feel)」や、「行間(between the lines)」にしか読められないなにかとしてしばしば描かれている。バカたちには、大勢の人々が何かの出来事に突然関心を寄せて集まってしまう「ドドド現象」は日常的に見られる。それは彼らのマルチ・コネクテッドネスという相互行為の基本的な構えに裏つけられたと報告されている。本発表ではとりわけ、音声的な相互行為に着目して、バカたちの1)狩猟採集時のインタラクションと2)ある採集キャンプでの15日間の出来事を用いて分析をおこなう。そこで、彼らの「その場の雰囲気」はどのように形成・変化するのか、それはいかに周囲環境と彼ら自身の相互行為に影響されるのかを、マルチ・コネクテッドネスと関連して議論したい。

・廣田緑「アーティスト・コレクティヴの協働実践~GUDSKULの事例から~」

2022年にドイツで開催された国際美術展ドクメンタ15(2022.6.18~9.25)に、インドネシアのアーティスト・コレクティヴ〈ルアンルパ(ruangrupa)〉が選ばれた。〈ルアンルパ〉は各国で活動するアーティスト・コレクティヴを招待し、ドクメンタ15は無名コレクティヴが集結する異例の展覧会となった。

ドクメンタで示されたように、集団の名称で活動を行なうアーティスト・コレクティヴ(またはコレクティヴ)はいま、現代美術のひとつの実践の方法として注目を集めている。そこで本発表では、〈ルアンルパ〉が2017年にグラフィス・フルハラ(Grafis FuruHara)、セルム(Serrum)という2つのコレクティヴと協働で立ち上げ運営するアートのエコシステム、グッスクル(GUDSKUL)を事例に、アーティストが集団として活動することを選択した過程と、その実践について、インドネシアの文化歴史的背景を加えて考察する。

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◆お問い合わせ先
中部人類学談話会事務局
南山大学人類学研究所 宮脇研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
Facebook:https://www.facebook.com/ChubuJinrui/
URL: https://anthroch.wordpress.com/


中部地区研究懇談会担当理事 湖中真哉(静岡県立大学)
中部人類学談話会会長 渡部森哉(南山大学)
中部人類学談話会事務局 深田淳太郎(三重大学)、宮脇千絵(南山大学)

2022/02/02

220226 中部人類学談話会第260回例会(中部地区研究懇談会)のお知らせ

中部人類学談話会第260回例会(中部地区研究懇談会)を2022年2月26日(土)に開催します。

Zoomを使ったオンラインでの開催となります。

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中部人類学談話会第260回例会(中部地区研究懇談会)

◆日時
 2022年2月26日(土) 13:00~17:45

◆オンライン開催
 Zoom を使ったオンラインでの開催です。
 参加希望者は2月25日(金)正午までに下記URL(Googleフォーム)よりお申し込みください。追ってアクセス情報をお送りします。

 > 申込フォーム https://forms.gle/68aiiin9Bc4WB3Xo7

◆プログラム 

13:00~13:05 開会の挨拶 

13:05~14:35 田中鉄也(中京大学)

 「カースト族譜から一族の会合へ―現代インドにおける「一族」の想像と「故郷」の創造」

14:35~16:05 松崎かさね(鈴鹿医療科学大学)

 「東海地方の伊勢湾に面したある漁港の終わり/同地域の「山の神」信仰」

16:15~17:45 堀江未央(岐阜大学)

 「共生的関係をひらく身体?雲南省山地民ラフにおける魂・功徳・漢族」

◆発表要旨

田中鉄也 「カースト族譜から一族の会合へ―現代インドにおける「一族」の想像と「故郷」の創造」

 本発表では北インドのマールワーリーと呼ばれる人々によるカースト族譜の編纂と、それに続いて開催された一族の会合を事例に取り上げ、現代インドで「一族」がいかに想像され、さらに「故郷」がいかに創造されるのか、その過程を検証したい。本発表で着目するのは西ベンガル州コルカタ(旧カルカッタ)のある合同家族が経営する私企業である。マールワーリーと呼ばれる彼(女)らは、独立後にラージャスターン州ジュンジュヌーからコルカタへ移住し、家族で会社を経営してきた。この会社の経営者たちが中心となって、1990年代から族譜が編纂され、さらに2000年代からジュンジュヌーで一族の会合が四度開催されてきた。本発表では、まず族譜において一族の系譜関係がいかに描かれ、それが実社会における成員たちの人間関係をいかに形作っているのかを明らかにする。次に一族の会合に目を向け、その主催者マールワーリーや招待された(非マールワーリーの)一族の成員、さらにジュンジュヌーの地元住民への聞き取りを通じて、その企画が「故郷」をどのように形作ってきたのかを明らかにする。

松崎かさね 「東海地方の伊勢湾に面したある漁港の終わり/同地域の「山の神」信仰」

 発表者が現在調査を行っている三重県のある漁港は、かつてその地域で最も栄えた港であったが、漁師の高齢化や漁獲量の減少に伴い一番最初に廃港になると言われている。漁師らは魚が獲れなくなった主な経緯として四日市公害、長良川河口堰の建設、周辺住民によるゴミ問題などを挙げ、これらの問題について行政に度々訴えてきたと話す一方、そのような経過を経てきた現在の状況を「自然の摂理」や「何が悪いというわけでもない」などとも語る。本発表では現在の状況とともにそうした彼らの了解の仕方に着目する。また、後半は同地域における「山の神」信仰を取り上げる。この地域には「山神」と書かれた石碑が多くあり、これは古事記の「大山津見神」(山の神)または民間信仰の「山の神」のことであると説明される。本発表では「山神」が一体そのどちらであるのかを巡る人々の説明から、この地域の信仰について考えてみたい。

堀江未央 「共生的関係をひらく身体?雲南省山地民ラフにおける魂・功徳・漢族」

 共生という用語は、「多文化共生」という日本の政策的スローガンとして用いられるほか、symbiosis、conviviality、co-existenceなど、様々な単語の訳語として用いられる。この多義的な言葉を考える上で、本発表では身体に着目する。共生の位相は多様であるが、社会的分断を乗り越え他者との共生的関係を生み出しうるひとつの可能性として、生身の人間同士の個別具体的な身体的接触がしばしば取り上げられる。しかし、身体は常に文化的コードを帯びたものであるため、たとえ生身の接触が起こったとしても、それが引き起こす関係のあり方は一様ではない。

 本発表では、中国雲南省西南部の山地に住むラフのローカルな身体観に着目し、ラフの社会関係をふちどる身体構成要素である魂と功徳のあり方を提示する。その上で、近年ますます接触する機会の増大する漢族が、このローカルな身体に基づく関係性の上でどのような位置づけに置かれているのか、この50年ほどの変化について検討する。これらの検討を通して、中国の少数民族として生きる雲南ラフにとって最大の他者である漢族との関わり方の変遷を論ずる。

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◆お問い合わせ先
中部人類学談話会事務局
名城大学外国語学部 津村研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
Facebook:https://www.facebook.com/ChubuJinrui/
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 佐々木重洋(名古屋大学)
中部人類学談話会事務局 津村文彦(名城大学)、深田淳太郎(三重大学)

2021/11/22

211218 第6回 まるはち人類学研究会(中部人類学談話会第259回例会)のお知らせ

2021年12月18日(土)に第6回まるはち人類学研究会(特別企画:北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の大学院生・若手研究者との交流セミナー)をオンラインにて開催します。

Zoomを使ったオンラインでの開催となります。

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第6回 まるはち人類学研究会(「特別企画:北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の大学院生・若手研究者との交流セミナー」)
【共催】:第164 回北陸人類学研究会例会(日本文化人類学会 北陸地区研究懇談会)、中部人類学談話会第259回例会(日本文化人類学会中部地区研究懇談会)

◆日時
 2021年12月18日(土)13:00~16:50

◆オンライン開催
 Zoom を使ったオンラインでの開催です。
 12月17日(金)正午までに、以下のURLに必要事項を記入して送信してください。
 開催日までにZOOMのアクセス情報をお送りします。

 > 申込フォーム https://forms.gle/zpoHd8rgBJpHhQUT6

◆プログラム 

13:00-13:05 開会挨拶・趣旨説明 伊藤 泰信(JAIST)
13:05-13:15 参加者自己紹介


13:15-13:30(発表10分、質疑応答5分)
大谷かがり(JAIST博士前期課程)
「看護師はいかに知識と技を習得するのか──名古屋市内の訪問看護ステーションのエスノグラフィ」

13:30-13:45
川口弥恵子(JAIST博士後期課程)
「外来ジェネラリストナースの専門性——福岡県の内科クリニックにおける医療エスノグラフィ」

13:45-14:00
古新舜(JAIST博士後期課程)
「映画製作において産み出される関係論的な創造性の萌芽——パーキンソン病当事者を題材とした映画のエスノグラフィ」

14:00-14:15
山口宏美(JAIST研究員)
 「外来医療の現場における情報ツールを媒介とした多職種協働──糖尿病患者の診療情報の共有と可視化をめぐって」
 
14:15-14:35
コメント:中尾世治(京都大学)

14:35-14:45
コメントに対する発表者の応答
 
14:55-15:10
加藤英明(南山大学)
「仕事場をつくる──西三河地域における町工場の人びとのライフヒストリーを事例に」

15:10-15:25
木戸志緒子(愛知県立大学博士後期課程)
「ホスト社会の日本人と在日留学生の交流に関する個人別態度構造の比較」

15:25-15:40
天野紗緒里(名古屋大学)
「スピリアリティの実践提供者が認識する「生きづらさ」──「何」を癒すのか」
 
15:40-16:00
コメント:大戸朋子(法政大学)・伊藤泰信(JAIST)・比嘉夏子(JAIST)
16:00-16:10
コメントに対する発表者の応答
 
16:20-16:50 総合討論
16:50 閉会

2021/11/18

211121 中部人類学談話会第258回例会(中部地区研究懇談会)のお知らせ

中部人類学談話会第257回例会(中部地区研究懇談会)を2021年11月21日(日)に開催します。

Zoomを使ったオンラインでの開催となります。

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中部人類学談話会第258回例会(中部地区研究懇談会)

◆日時
 2021年11月21日(日)14:00~17:15

◆オンライン開催
 Zoom を使ったオンラインでの開催です。
 参加希望者は11月19日(金)正午までに下記URL(Googleフォーム)よりお申し込みください。追ってアクセス情報をお送りします。

 > 申込フォーム  https://forms.gle/xtwMawB39T7j5Nmi7

◆プログラム 

13:00~13:05 開会の挨拶

14:05~15:35 山本文子さん(三重大学ほか非常勤講師)
 「「ミャンマー」を想像/創造する――アウンサン将軍の伝記映画製作の事例から」  

15:45~17:15 二文字屋脩さん(愛知淑徳大学)
 「ホームレス問題からホーム問題への再定位:〈ホーム・イデオロギー〉の相対化と新たな出会いの場の構築を目指して」

◆発表要旨

山本文子さん(三重大学ほか非常勤講師)
 「「ミャンマー」を想像/創造する――アウンサン将軍の伝記映画製作の事例から」

 本報告では、ミャンマーで現在製作中のアウンサン将軍伝記映画の事例から、国家としての「ミャンマー」がどのように想像/創造されるのかを考察する。アウンサンスーチーの父親であるアウンサン将軍は独立の立役者であり、現在でも国民の間で絶大な人気を誇る。国家をあげたこのプロジェクトは2012年にアウンサン将軍生誕100周年である2015年の公開を目指して始まったが、様々な困難が重なり未だに映画は完成していない。またこの映画製作にかんしては、アウンサン将軍役を決める一般オーディションの様子が報道されるなど、既存のメディアもともに「ミャンマー」の想像/創造に参与している様子が伺われる。本報告ではメディアでの報道資料をもとに、アウンサン将軍の伝記映画の製作過程や報道のされ方を整理し、そのうえでこの映画の製作をとおしてどのように「ミャンマー」が想像/創造されるのかを考えたい。

二文字屋脩さん(愛知淑徳大学)
 「ホームレス問題からホーム問題への再定位:〈ホーム・イデオロギー〉の相対化と新たな出会いの場の構築を目指して」

 「近くて遠い隣人」として都市部に存在するホームレス。「無力な弱者」として語られがちな彼らを人類学的視点から照射することでどのような問題の再定位が可能なのか。 本発表では、発表者が早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)で立ち上げたボランティアプロジェクト「トーキョー・サバイバー」の活動を出発点に、ホームレスをめぐるこれまでの表象を相対化しつつ、三者構造の差別、アナキズム、コモンの三つをキーワードに、ホームレス問題をホーム問題として再定位することの可能性とその公共性について議論する。とくに本発表では、ホームレス問題を差別問題として位置づけるとともに、差別の元凶とも言うべき〈ホーム・イデオロギー〉を当事者の語りから相対化し、ホームレス問題をホーム問題として捉えなおすことで、社会問題に対する人類学の可能性について検討したい。

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◆お問い合わせ先
中部人類学談話会事務局
名城大学外国語学部 津村研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
Facebook:https://www.facebook.com/ChubuJinrui/
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 佐々木重洋(名古屋大学)
中部人類学談話会事務局 津村文彦(名城大学)、深田淳太郎(三重大学)

2021/08/23

210911 中部人類学談話会第257回例会(中部地区研究懇談会)のお知らせ

中部人類学談話会第257回例会(中部地区研究懇談会)を2021年9月11日(土)に開催します。

Zoomを使ったオンラインでの開催となります。

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中部人類学談話会第257回例会(中部地区研究懇談会)

◆日時
 2021年 9月11日(土)13:00~16:15

◆オンライン開催
 Zoom を使ったオンラインでの開催とします。
 参加希望者は9月10日(金)正午までに下記URL(Googleフォーム)よりお申し込みください。追ってアクセス情報をお送りします。

 > 申込フォーム
  https://forms.gle/ZrygtYM4juZmQovh7

◆プログラム 

13:00~13:05 開会の挨拶

13:05~14:35 松本卓也さん(信州大学)
 「排泄の自然誌を編む:野生チンパンジーの排泄行動データの予備分析」  

14:45~16:15 丹羽充さん(一橋大学大学院社会学研究科特別研究員)
 「ネパールにおける世俗主義とヒンドゥー・ナショナリズム-世界ヒンドゥー連盟を事例として」

◆発表要旨

松本卓也さん(信州大学)
「排泄の自然誌を編む:野生チンパンジーの排泄行動データの予備分析」
 発表者は、これまでのべ3年近くタンザニア連合共和国・マハレ山塊国立公園に滞在し、野生チンパンジーの研究を継続してきた。本発表ではまず、自己紹介に代えてこれまでの研究の概要(幼年個体の採食行動など)をお話ししたい。次に、新型コロナウィルスの世界的流行の直前まで収集していた、チンパンジーの排泄行動に関するデータの予備分析結果について発表したい。排泄行動を中心に観察を続けていると、ある程度チンパンジーの排泄を予見できるようになる。「あっ、する」とわかるのである。そのヒントとなるのは、(1) 時間間隔、(2) 姿勢、(3) 行動の文脈である。これらのチンパンジーの排泄行動の傾向と特徴を、量的・質的データで示すことを本発表の目的としたい。 また、発表者が今年度の4月に着任した信州大学には、ニホンカモシカから水生昆虫に至るまで霊長類以外の動物の専門家も多数在籍しており、より幅広い生物種の排泄について議論を深めたいと考えている。中部人類学談話会の参加者の方々からも、研究の過程で得られた排泄にまつわるエピソード等をぜひお聞かせいただきたい。

丹羽充さん(一橋大学大学院社会学研究科特別研究員)
「ネパールにおける世俗主義とヒンドゥー・ナショナリズム-世界ヒンドゥー連盟を事例として」
 世界唯一のヒンドゥー王国として知られたネパールは、ネパール共産党毛沢東主義派による内戦を経て、2007年暫定憲法によって連邦民主制の世俗国家となった。以降、このことに対する反発としてヒンドゥー・ナショナリストの活動が活発化するようになっている。本発表では、ネパールにおける国家とヒンドゥー教の関係の歴史と世俗主義の導入の経緯を概観した上で、圧倒的に長い歴史と、歴代の国王との関係を有するヒンドゥー・ナショナリスト団体たる世界ヒンドゥー連盟を取り上げる。より具体的には、世界ヒンドゥー連盟の主張を検討し、それが打ち出すのが「包含的ヒンドゥー・ナショナリズム」であることを示す。その上で本発表では、世界ヒンドゥー連盟に対するさまざまな声を分析し、往々にして厳しい批判の対象とされつつも世界ヒンドゥー連盟が、宗教を超えたセミラチス状のネットワークを、たしかに構築しつつあることを浮かび上がらせる。

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◆お問い合わせ先
中部人類学談話会事務局
名城大学外国語学部 津村研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
Facebook:https://www.facebook.com/ChubuJinrui/
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 佐々木重洋(名古屋大学)
中部人類学談話会事務局 津村文彦(名城大学)、深田淳太郎(三重大学)