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2014/01/23

信州アカデミア連続講演会「長野県における限界集落と地域再生・活性化を考える」

信州アカデミア連続講演会「長野県における限界集落と地域再生・活性化を考える」

阿久津昌三さん(信州大学)より連続講演会のご案内がありました。転載いたします。

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信州アカデミア連続講演会
長野県における限界集落と地域再生・活性化を考える
信州大学教育学部

【趣旨】
 長野県は日本列島の縮図である。日本列島には限界集落が拡大している。限界集落とは、この言葉の提唱者による大野晃の定義によれば、65歳以上の高齢者が集落の半数を超えて、独居老人世帯が増加したために、社会的共同世界が困難な状態に置かれている集落を指している。
平成25年10月15日、平成25年度文部科学省大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)の「地(知)の拠点整備事業(COC)」に、信州大学が提案した「信州を未来につなぐ、人材育成と課題解決拠点『信州アカデミア』」が採択されました。「地(知)の拠点整備事業(COC)」(地域の再生のための大学づくり)は、大学が地域と協働(活用)した研究や教育の優れた提案を支援するものであり、これらの採択を受けて、「地域志向教育研究支援事業「調査・研究補助」が創設され、「長野県における限界集落と地域再生・活性化に関する社会学的研究」という研究プロジェクトを立ち上げました。
これらの趣旨を活かして、この連続講演会は、存続集落、準限界集落及び限界集落を専門とする研究者を招聘して、長野県外の「祭り」「雪処理」「交通」「災害」などの事例を通して、また、グローバルな視点をもとりいれることによって、長野県における限界集落と地域再生・活性化に寄与することを目的として開催するものです。

第1回 1月25日(土)午後3時から午後5時まで М306講義室
 竹沢尚一郎(国立民族学博物館教授)
 「被災後を生きる―東日本大地震の現場から」

第2回 2月 8日(土)午後3時から午後5時まで W503講義室
 梅屋  潔(神戸大学大学院国際文化学研究科准教授)
 「限界集落の現状とイエ・イデオロギーの崩壊と残存―新潟県佐渡市の事例から」

第3回 2月15日(土)午後3時から午後5時まで М306講義室
 赤川学(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)
  「社会関係資本は(準)限界集落を救えるか」

第4回 2月22日(土)午後3時から午後5時まで М301講義室
 辻村英之(京都大学大学院農学研究科准教授)
  「山形県遊佐町農協と生活クラブ生協の産消提携―『農業を買い支える』消費者とのつながり」

第5回 3月1日(土)午後3時から午後5時まで М301講義室
 山下祐介(首都大学東京 都市教養学部准教授)
  「『限界集落の真実―過疎の村は消えるか?』を語る」

第6回 3月8日(土)午後3時から午後5時まで 第1会議室
 多田井幸視(長野県民俗の会会員)
  「民俗伝承の崩壊とムラの再生―長野市西山地域の事例から」

【講師紹介】
竹 沢 尚一郎
 国立民族学博物館教授。東京大学文学部卒業。フランス社会科学高等研究院社会人類学博士課程修了(Ph.D取得)。日本学術振興会研究員、九州大学文学部助教授、教授を経て、現職。文化人類学、宗教学、西アフリカ史専攻。
『象徴と権力―儀礼の一般理論』(勁草書房、1987年)、『表象の植民地帝国―近代フランスと人文諸科学』(世界思想社、2007年)、『サバンナの河の民―記憶と語りのエスノグラフィー』(世界思想社、2008年)、『社会とは何か―システムからプロセスへ』(中公新書、2010年)、『被災後を生きる―吉里吉里、大槌、釜石奮闘記』(新潮社、2013年)など。

梅 屋   潔
神戸大学大学院国際文化学研究科准教授。慶應義塾大学文学部卒業。慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。東北学院大学教養学部助教授を経て、現職。社会人類学専攻。
 『ウガンダを知るための53章』(共著)(明石書店、2011年)、『文化人類学のレッスン 増補版』(共著)(学陽書房、2011年)、「気仙沼市における無形民俗文化財の調査岐記録(Ⅰ)」(共著)(『地域構想学研究教育報告』4、2013年)、『無形文化が被災するということ―東日本大地震と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌』(共著)(新泉社、2014年)(「その年も、『お年とり』は行われた―気仙沼市鹿折地区浪板および小々汐の年越行事にみる『祈り』」所収)など。

赤 川   学
東京大学大学院人文社会系研究科准教授。東京大学文学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。信州大学人文学部助手、岡山大学文学部講師、助教授、信州大学人文学部助教授を経て、現職。社会学専攻。
『子どもが減って何が悪いか!』(ちくま新書、2004年)、『ジェンダー・市場・家族における階層』(共著)(日本図書センター、2006年)、「言語分析は、社会調査の手法たりえるか」(『社会と調査』No.3、2009年)、『少子高齢社会の公共性』(共著)(東京大学出版会、2012年)など。

辻 村 英 之
京都大学大学院農学研究科准教授。京都大学農学部卒業。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。在タンザニア日本大使館専門調査員、金沢大学経済学部講師、助教授を経て、現職。農林経済学専攻。
『コーヒーと南北問題』(日本経済評論社、2004年)、『南部アフリカの農村協同組合』(日本経済評論社、1999年)、『増補版 おいしいコーヒーの経済論 「キリマンジャロ」の苦い真実』(太田出版、2012年)、『農業を買い支える仕組み フェア・トレードと産消提携』(太田出版、2013年)(「米の価格形成制度と『ライスショック』」「京都・綾部米の価格形成と生協産直の課題―『顔の見える関係』から産消提携・『国内フェア・トレード』へ」「遊佐町農協と生活クラブ生協の産消提携の発展」「遊佐町農協と生活クラブ生協の産消提携の度合」「産消提携型取引のモノサシ―産直から産消提携へ」所収)、訳書に『コーヒー学のすすめ』(世界思想社、2008年)など。

山 下 祐 介
首都大学東京 都市教養学部准教授。九州大学大学院文学研究科博士課程中退。九州大学文学部助手、弘前大学人文学部助手、講師、准教授を経て、現職。
『災害都市の研究』(共著)(九州大学出版会、1998年)、『津軽、近代化のダイナミズム』(編著)(御茶の水書房、2008年)、『白神学 第2巻 白神への道 目屋の古道』(編著)(ブナの里白神公社、2011年)、『リスク・コミュニティ論』(弘文堂、2008年)、『「原発避難」論―避難の実像からセカンドダウン、故郷再生まで』(明石書店、2012年)、『限界集落の真実―村は消えるか?』(ちくま新書、2012年)、『東北発の震災論 周辺から広域システムを考える』(ちくま新書、2013年)など。

多田井 幸 視
長野県民俗の会会員、日本民俗学会評議員。信州大学教育学部卒業。県下小中学校教諭を経て、小学校長を最後に2012年3月退職。民俗学専攻。
この間、現職の傍ら『長野県史』の執筆・常任編纂委員として県下各地の民俗調査に参加し、民俗編14冊刊行に携わる。また、『長野市誌』『塩尻市誌』等県下各地の市町村誌民俗編執筆。「善光寺平の北信流」(『市誌研究ながの』第2号、1995年)、「現代結婚事情」(『市誌研究ながの』第9号、2002年)、『住まいと民俗―住居環境の変容』(岩田書院、2002年)、『家の民俗文化誌』(共著)(吉川弘文館、2008年)など。

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【連絡先】
〒380-8544 長野市西長野6のロ
信州大学教育学部文化人類学研究室
阿久津 昌 三
TEL 026(238)4089 (研究室直通)
FAX 026(234)5540 (庶務係気付)
E-Mail: sakutsu@shinshu-u.ac.jp

【企画担当】
阿久津 昌 三
信州大学教育学部教授。慶應義塾大学法学部卒業。慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。信州大学教育学部講師、助教授を経て、現職。社会学、文化人類学専攻。
『長野市誌 第10巻 民俗編』(共著)(東京法令出版、1998年)、『都市社会学』(共著)(有斐閣、1999年)、『民俗宗教の地平』(共著)(春秋社、1999年)、『都市論と生活論の祖型―奥井復太郎研究』(共著)(慶應義塾大学出版会、1999年)、『現代アフリカの民族関係』(共著)(明石書店、2001年)、『アフリカの王権と祭祀―統治と権力の民族学』(世界思想社、2007年)、「宮田登の民俗学的想像力」(『市誌研究 ながの』第20号、2008年)、「多文化共生の学校づくり―外国人集住都市のグローカル化の民族学的研究」(共著)(『教育実践研究(信州大学教育学部附属教育実践総合センター紀要)』 No.14 、2014年予定)など。

※連続講演会は無料です。また、予約の必要はありません。