Archive for 1月, 2011

2011/01/30

第204回例会、企画中

第203回例会は、1月29日土曜、無事に終了いたしました。演者の松田さん、輪倉さん、中村さん、また、司会の東さんありがとうございました。恒例の懇親会でも、大いに盛り上がりました。

次回例会は、下記の会場及び日程で開催されますが、現在、名古屋大学の東賢太朗さんがコーディネーターとして企画中です。詳細については、しばらくお待ちください。(2010年1月30日 更新)

御案内:
中部人類学談話会第204回例会を下記の要領で開催いたします。みなさん、ふるってご参加ください(参加無料、例会は一般に開放されています。事前登録の必要はありません)。なお、例会は日本文化人類学会の中部地区研究懇談会をかねて開催されています

会場と日程:
2010年3月26日(土曜)13時30分より
椙山女学園大学 現代マネジメント学部棟 地下1階 001教室(名古屋地下鉄東山線星ヶ丘駅下車 徒歩5分)

* 駐車スペースがありませんので、車でのご来場は固くお断りいたします。

話題提供者と話題:
■ シンポジウム形式の例会を現在企画中です。
コーディネーター:東賢太朗(名古屋大)
シンポジアスト:織田竜也(長野県短期大学)、木村周平(富士常葉大学)、東賢太朗(名古屋大学)

2011/01/20

第203回例会の発表要旨

第203回例会の発表者及び演題、要旨は以下の通りです(20110121更新)。

■ 松田さおり(宇都宮共和大学)「ホステスの仕事:描かれ方の変遷と仕事観の検討」

[要旨] 本報告では、ある仕事についての描かれ方と、その仕事に従事する人が抱く自らの仕事についての考え方(仕事観)の二つについて、東京・銀座で働くホステス女性たちの事例から考察する。ホステスという仕事は、女性が男性をもてなし、接遇サービスを行う、という極めて「特殊」な役割を持っており、独特の位置づけがなされてきた。またこの仕事は、企業による接待交際活動の伸長と密接に関係しながら、その活動規模を拡大させ、さまざまな形で社会的な注目を集めてきた。と同時に、この仕事に従事する女性は、「取るに足らない」「いかがわしい」あるいは「まともでない」労働者としても描かれてきた。本報告では、「特殊」かつ「取るに足らない」「いかがわしい」そして「まともでない」仕事としてのホステスの起源と変遷について説明する。さらにクラブで働くホステスの女性たちの仕事観について、現場における観察と聞き取り調査の結果から検討する。

■ 輪倉 一広(福井県立大学)「救癩史の深層:岩下壮一の救癩思想研究」

[要旨] 大きくかぶって言えば、既往の近代日本救癩史研究の自明性を問い直すために一石を投じるのが本研究の目的である。方法としては、1930年から1940年までの10年間にわたって、救癩施設である「神山復生病院」の第6代院長(邦人初)を務めたカトリック思想家・岩下壮一(1889-1940)の福祉思想を、とくに彼の行った救癩事業実践との関係から検討したものである。それは単に岩下の救癩思想を明らかにしようとしたにとどまらず、既往の岩下研究はもとより近代日本救癩史研究においても正面から取り組まれることのなかった、癩患者と国民国家との内在的な関係構造を、その中間に位置する岩下を通して実証的に捕捉しながら明らかにしようとしたものである。その主要な成果は、癩患者と国民国家とをつなぐ位置にある「岩下」というテクストに映し出された患者‐国民国家の関係のより親和的な深層を、意味論として構造的な把握のもとに記述したことにある。

■ 中村亮(総合地球環境学研究所)「スワヒリ海村社会の多民族共存:タンザニア・キルワ島の生態的基礎と漁撈文化」

[要旨] 東アフリカのソマリア南部からモザンビークにいたる沿岸部は一般にスワヒリ海岸と呼ばれる。ここはマングローブとサンゴ礁の豊かな海環境を有する場所であるとともに、紀元前よりのアラブ・ペルシャ地域とのインド洋交易において、多民族が交流する国際交易都市として発展してきた場所でもある。交易都市は、おもに沿岸の島に形成された。島という限られた空間と資源の中で、多民族がどのように共存してきたのか/しているのかが本研究の問題意識である。

  本研究は、旧海洋イスラーム王国キルワ島(タンザニア南部)における、多民族の共存のありかたについて、その生態的基礎と漁撈文化の側面より解明することを目的とする。現在のキルワ島は、面積約12km2、人口1000人ほどの小海村であるとともに、そこに28民族(kabila, asili)が暮らすという超多民族社会でもある。キルワ島の28民族は大きく、バントゥ系民族とアラブ・ペルシャ系民族に分かれる。前者は第一次産業(漁撈、農耕)、後者は複合的な産業(漁撈、製塩業、運搬業)にたずさわる。

  まず、この島の生態的基礎を明らかにする。キルワ島はマングローブとサンゴ礁の二つの海をもつ。その海環境は三生態海域:マングローブ内海(生態海域1)、サンゴ礁をもつ外海(生態海域2)、境海(生態海域3)に分かれる。キルワ王国時代(10C-)より、外海ではなく、マングローブ内海に近い場所に居住空間が形成されてきた。そこでは、アラブ・ペルシャ系民族はモスク周辺や船着き場に近い沿岸部に住み、その後背にバントゥ系民族が住むという、民族に応じた居住空間の棲み分けがみられる。

  次に漁撈活動に注目して、民族に応じた資源利用について明らかにする。キルワ島には民族に応じた二つの漁撈文化:異なる生態海域を漁場として利用し、異なる漁具と漁法で、異なる水族を漁獲対象とする、がある。バントゥ系民族は、丸木舟や徒歩にて、浅い海(マングローブ内海とサンゴ礁池)で、採集漁中心の漁労活動をおこなう。他方、アラブ・ペルシャ系民族は、高価な竜骨構造船を使用して、外海での刺し網漁にたずさわる。

  民族に応じて、居住空間、生業空間、資源利用を棲み分けていることが、キルワ島の多民族の平和的な共存に貢献しているものと考えられる。このような民族間の棲み分けとともに、民族を統合するような信仰(イスラーム、精霊信仰)や儀礼(男子割礼)があることも、キルワ島の多民族共存にとって重要である。

2011/01/18

第203回例会のプログラムのあらましが決まりました

2011年1月21日(金)更新

御案内:
 中部人類学談話会第203回例会を下記の要領で開催いたします。みなさん、ふるってご参加ください(参加無料、例会は一般に開放されています。事前登録の必要はありません)。なお、例会は日本文化人類学会の中部地区研究懇談会をかねて開催されています

会場と日程:

2010年1月29日(土曜)13時30分より
椙山女学園大学 現代マネジメント学部棟 地下1階 001教室(名古屋地下鉄東山線星ヶ丘駅下車 徒歩5分)

* 駐車スペースがありませんので、車でのご来場は固くお断りいたします。

話題提供者と話題:

■ 松田さおり(宇都宮共和大学)「ホステスの仕事:描かれ方の変遷と仕事観の検討」
■ 輪倉 一広(福井県立大学)「救癩史の深層:岩下壮一の救癩思想研究」
■ 中村亮(総合地球環境学研究所)「スワヒリ海村社会の多民族共存:タンザニア・キルワ島の生態的基礎と漁撈文化」

2011/01/13

中部大学国際関係学部シンポジウム「ストリートの人類学」(1月26日開催)

中部大学国際関係学部シンポジウム

日時 : 2011年1月26日(水)15:20~17:20
場所 : 5132教室(51号館3階)
主催 : 中部大学国際関係学部
問い合わせ kokusai@office.chubu.ac.jp (内線5021,5022,5023) 

ストリートの人類学―「道」の想像力と創造力―
第一報告 関根康正(日本女子大学教授) 「インドの路上生活の動態から」
第二報告 鈴木裕之(国士舘大学教授) 「アフリカ・コートジボワールの路上の若者・芸能動態から」
司会 和崎春日(中部大学教授) 「名古屋大須ストリートと滞日アフリカ人の生活生態から」

中部大学国際関係学部HP
http://www3.chubu.ac.jp/international/news/805/

2011/01/10

花祭りシンポジウム

花祭りシンポジウム 「花祭りの発展的継承を考える」

1月29日(土)
12:00開場、受付開始
13:00 研究科長挨拶
13:15趣旨説明
13:30-14:15 「地域研究と地域連携(仮題)」  羽賀祥二(名古屋大学文学研究科)
14:30-17:00 セッション「花祭りの文化基盤—その宗教テクストの伝承と地平—」座長:阿部泰郎(名古屋大学文学研究科)

1月30日(日)
8:00     開場
9:00-11:30 セッション「花祭りの発展的継承と地域再生」座長:佐々木重洋(名古屋大学文学研究科)
(昼食)
13:00-14:30 花祭り実演  東栄町小林
14:45-17:00 パネルディスカッション「花祭りの発展的継承のために」
17:00-17:30 総括と閉会の辞
*全体司会&総括: 阿部泰郎、佐々木重洋

*DVD視聴(公開予告会)
「御園花祭」(NPO法人御園夢村興し隊)
29日 11:00~12:30 2Fカンファレンスホール 挨拶、説明等
13:00~17:00 1Fブース 繰り返し再生
30日 9:00-17:00  1Fブース 〃

場所  名古屋大学・野依学術記念交流館
以下のキャンパスマップの69番が「野依学術記念交流館」 です。

http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/higashiyama/

2011/01/10

三河民俗談話会これからのご案内

三河民俗談話会の伊藤さんからのご案内がありましたので転載いたします。

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三河民俗談話会これからのご案内

1月は、「岡田虎二郎の静坐法と思想」 別所興一さん(愛知大学経営学部・教授)の発表です。
渡辺崋山研究や江戸期の開明思想家では、全国的に有名な別所先生です。最近では、「静坐法」を以て知られる田原の生んだ、「岡田虎二郎」(1872年〜1920年)の思想を追求しておられます。このところの健康ブームでも着目されている静坐法とその思想ですが、もういちど田原の風土と人びとの目線から見直していただきます。
日時  1月22日(土) 14時〜17時
場所  愛知大学豊橋校舎 5号館541教室
資料代 300円。学生はいつも無料です。
連絡先 愛知大学 河野眞研究室0532-47-4111
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2月は、有薗ゼミナール卒論発表会

2月例会には、恒例となりました有薗正一郎先生のゼミ生の卒論発表会をお願いしていす。地理学の中でも人文系の色彩の深い、民俗とも関わる発表です。この3月で卒業となる大学生の皆さんのご活躍を祈念しながら、新鮮な視角からの発表を聞きたいと思います。
発表者および演題
萱野陽介(かやの ようすけ)さん 「弓道場の分布とそこでの年中行事についてー名古屋市と豊根村の比較研究ー」
今田直宏(いまだ なおひろ)さん「湖西市におけるタンポポ・ヒガンバナ・セイタカアワダチソウの自生地分布」
小長野祐太(こながの ゆうた)さん 「豊橋市下条地区遊水地における人里植物の自生地分布」
日時  2月26日(土) 14時〜17時
場所  愛知大学豊橋校舎 6号館1階 611教室
資料代 300円。学生はいつも無料です。
連絡先 愛知大学 有薗正一郎研究室 0532-47-4111(2月の会のみ)
会へのお誘い
会員でなくてもどなたでも参加できます。お気軽にご参加ください。
基本的に、毎月一回第四土曜に、会を開いております。
毎回20人弱の方の参加があり、講師からのレクチャーのあと、
質問の時間や自分の知っている事例などを語る談話の時間もあります。
また、二次会も開いており、熱心な方が8人ほど参加されます。
講師料などは基本的に出ませんが、もし、ご発表などなさりたい方は、ご連絡ください。