220226 中部人類学談話会第260回例会(中部地区研究懇談会)のお知らせ

中部人類学談話会第260回例会(中部地区研究懇談会)を2022年2月26日(土)に開催します。

Zoomを使ったオンラインでの開催となります。

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中部人類学談話会第260回例会(中部地区研究懇談会)

◆日時
 2022年2月26日(土) 13:00~17:45

◆オンライン開催
 Zoom を使ったオンラインでの開催です。
 参加希望者は2月25日(金)正午までに下記URL(Googleフォーム)よりお申し込みください。追ってアクセス情報をお送りします。

 > 申込フォーム https://forms.gle/68aiiin9Bc4WB3Xo7

◆プログラム 

13:00~13:05 開会の挨拶 

13:05~14:35 田中鉄也(中京大学)

 「カースト族譜から一族の会合へ―現代インドにおける「一族」の想像と「故郷」の創造」

14:35~16:05 松崎かさね(鈴鹿医療科学大学)

 「東海地方の伊勢湾に面したある漁港の終わり/同地域の「山の神」信仰」

16:15~17:45 堀江未央(岐阜大学)

 「共生的関係をひらく身体?雲南省山地民ラフにおける魂・功徳・漢族」

◆発表要旨

田中鉄也 「カースト族譜から一族の会合へ―現代インドにおける「一族」の想像と「故郷」の創造」

 本発表では北インドのマールワーリーと呼ばれる人々によるカースト族譜の編纂と、それに続いて開催された一族の会合を事例に取り上げ、現代インドで「一族」がいかに想像され、さらに「故郷」がいかに創造されるのか、その過程を検証したい。本発表で着目するのは西ベンガル州コルカタ(旧カルカッタ)のある合同家族が経営する私企業である。マールワーリーと呼ばれる彼(女)らは、独立後にラージャスターン州ジュンジュヌーからコルカタへ移住し、家族で会社を経営してきた。この会社の経営者たちが中心となって、1990年代から族譜が編纂され、さらに2000年代からジュンジュヌーで一族の会合が四度開催されてきた。本発表では、まず族譜において一族の系譜関係がいかに描かれ、それが実社会における成員たちの人間関係をいかに形作っているのかを明らかにする。次に一族の会合に目を向け、その主催者マールワーリーや招待された(非マールワーリーの)一族の成員、さらにジュンジュヌーの地元住民への聞き取りを通じて、その企画が「故郷」をどのように形作ってきたのかを明らかにする。

松崎かさね 「東海地方の伊勢湾に面したある漁港の終わり/同地域の「山の神」信仰」

 発表者が現在調査を行っている三重県のある漁港は、かつてその地域で最も栄えた港であったが、漁師の高齢化や漁獲量の減少に伴い一番最初に廃港になると言われている。漁師らは魚が獲れなくなった主な経緯として四日市公害、長良川河口堰の建設、周辺住民によるゴミ問題などを挙げ、これらの問題について行政に度々訴えてきたと話す一方、そのような経過を経てきた現在の状況を「自然の摂理」や「何が悪いというわけでもない」などとも語る。本発表では現在の状況とともにそうした彼らの了解の仕方に着目する。また、後半は同地域における「山の神」信仰を取り上げる。この地域には「山神」と書かれた石碑が多くあり、これは古事記の「大山津見神」(山の神)または民間信仰の「山の神」のことであると説明される。本発表では「山神」が一体そのどちらであるのかを巡る人々の説明から、この地域の信仰について考えてみたい。

堀江未央 「共生的関係をひらく身体?雲南省山地民ラフにおける魂・功徳・漢族」

 共生という用語は、「多文化共生」という日本の政策的スローガンとして用いられるほか、symbiosis、conviviality、co-existenceなど、様々な単語の訳語として用いられる。この多義的な言葉を考える上で、本発表では身体に着目する。共生の位相は多様であるが、社会的分断を乗り越え他者との共生的関係を生み出しうるひとつの可能性として、生身の人間同士の個別具体的な身体的接触がしばしば取り上げられる。しかし、身体は常に文化的コードを帯びたものであるため、たとえ生身の接触が起こったとしても、それが引き起こす関係のあり方は一様ではない。

 本発表では、中国雲南省西南部の山地に住むラフのローカルな身体観に着目し、ラフの社会関係をふちどる身体構成要素である魂と功徳のあり方を提示する。その上で、近年ますます接触する機会の増大する漢族が、このローカルな身体に基づく関係性の上でどのような位置づけに置かれているのか、この50年ほどの変化について検討する。これらの検討を通して、中国の少数民族として生きる雲南ラフにとって最大の他者である漢族との関わり方の変遷を論ずる。

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◆お問い合わせ先
中部人類学談話会事務局
名城大学外国語学部 津村研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
Facebook:https://www.facebook.com/ChubuJinrui/
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 佐々木重洋(名古屋大学)
中部人類学談話会事務局 津村文彦(名城大学)、深田淳太郎(三重大学)

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