211121 中部人類学談話会第258回例会(中部地区研究懇談会)のお知らせ

中部人類学談話会第257回例会(中部地区研究懇談会)を2021年11月21日(日)に開催します。

Zoomを使ったオンラインでの開催となります。

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中部人類学談話会第258回例会(中部地区研究懇談会)

◆日時
 2021年11月21日(日)14:00~17:15

◆オンライン開催
 Zoom を使ったオンラインでの開催です。
 参加希望者は11月19日(金)正午までに下記URL(Googleフォーム)よりお申し込みください。追ってアクセス情報をお送りします。

 > 申込フォーム  https://forms.gle/xtwMawB39T7j5Nmi7

◆プログラム 

13:00~13:05 開会の挨拶

14:05~15:35 山本文子さん(三重大学ほか非常勤講師)
 「「ミャンマー」を想像/創造する――アウンサン将軍の伝記映画製作の事例から」  

15:45~17:15 二文字屋脩さん(愛知淑徳大学)
 「ホームレス問題からホーム問題への再定位:〈ホーム・イデオロギー〉の相対化と新たな出会いの場の構築を目指して」

◆発表要旨

山本文子さん(三重大学ほか非常勤講師)
 「「ミャンマー」を想像/創造する――アウンサン将軍の伝記映画製作の事例から」

 本報告では、ミャンマーで現在製作中のアウンサン将軍伝記映画の事例から、国家としての「ミャンマー」がどのように想像/創造されるのかを考察する。アウンサンスーチーの父親であるアウンサン将軍は独立の立役者であり、現在でも国民の間で絶大な人気を誇る。国家をあげたこのプロジェクトは2012年にアウンサン将軍生誕100周年である2015年の公開を目指して始まったが、様々な困難が重なり未だに映画は完成していない。またこの映画製作にかんしては、アウンサン将軍役を決める一般オーディションの様子が報道されるなど、既存のメディアもともに「ミャンマー」の想像/創造に参与している様子が伺われる。本報告ではメディアでの報道資料をもとに、アウンサン将軍の伝記映画の製作過程や報道のされ方を整理し、そのうえでこの映画の製作をとおしてどのように「ミャンマー」が想像/創造されるのかを考えたい。

二文字屋脩さん(愛知淑徳大学)
 「ホームレス問題からホーム問題への再定位:〈ホーム・イデオロギー〉の相対化と新たな出会いの場の構築を目指して」

 「近くて遠い隣人」として都市部に存在するホームレス。「無力な弱者」として語られがちな彼らを人類学的視点から照射することでどのような問題の再定位が可能なのか。 本発表では、発表者が早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)で立ち上げたボランティアプロジェクト「トーキョー・サバイバー」の活動を出発点に、ホームレスをめぐるこれまでの表象を相対化しつつ、三者構造の差別、アナキズム、コモンの三つをキーワードに、ホームレス問題をホーム問題として再定位することの可能性とその公共性について議論する。とくに本発表では、ホームレス問題を差別問題として位置づけるとともに、差別の元凶とも言うべき〈ホーム・イデオロギー〉を当事者の語りから相対化し、ホームレス問題をホーム問題として捉えなおすことで、社会問題に対する人類学の可能性について検討したい。

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◆お問い合わせ先
中部人類学談話会事務局
名城大学外国語学部 津村研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
Facebook:https://www.facebook.com/ChubuJinrui/
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 佐々木重洋(名古屋大学)
中部人類学談話会事務局 津村文彦(名城大学)、深田淳太郎(三重大学)

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