210911 中部人類学談話会第257回例会(中部地区研究懇談会)のお知らせ

中部人類学談話会第257回例会(中部地区研究懇談会)を2021年9月11日(土)に開催します。

Zoomを使ったオンラインでの開催となります。

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中部人類学談話会第257回例会(中部地区研究懇談会)

◆日時
 2021年 9月11日(土)13:00~16:15

◆オンライン開催
 Zoom を使ったオンラインでの開催とします。
 参加希望者は9月10日(金)正午までに下記URL(Googleフォーム)よりお申し込みください。追ってアクセス情報をお送りします。

 > 申込フォーム
  https://forms.gle/ZrygtYM4juZmQovh7

◆プログラム 

13:00~13:05 開会の挨拶

13:05~14:35 松本卓也さん(信州大学)
 「排泄の自然誌を編む:野生チンパンジーの排泄行動データの予備分析」  

14:45~16:15 丹羽充さん(一橋大学大学院社会学研究科特別研究員)
 「ネパールにおける世俗主義とヒンドゥー・ナショナリズム-世界ヒンドゥー連盟を事例として」

◆発表要旨

松本卓也さん(信州大学)
「排泄の自然誌を編む:野生チンパンジーの排泄行動データの予備分析」
 発表者は、これまでのべ3年近くタンザニア連合共和国・マハレ山塊国立公園に滞在し、野生チンパンジーの研究を継続してきた。本発表ではまず、自己紹介に代えてこれまでの研究の概要(幼年個体の採食行動など)をお話ししたい。次に、新型コロナウィルスの世界的流行の直前まで収集していた、チンパンジーの排泄行動に関するデータの予備分析結果について発表したい。排泄行動を中心に観察を続けていると、ある程度チンパンジーの排泄を予見できるようになる。「あっ、する」とわかるのである。そのヒントとなるのは、(1) 時間間隔、(2) 姿勢、(3) 行動の文脈である。これらのチンパンジーの排泄行動の傾向と特徴を、量的・質的データで示すことを本発表の目的としたい。 また、発表者が今年度の4月に着任した信州大学には、ニホンカモシカから水生昆虫に至るまで霊長類以外の動物の専門家も多数在籍しており、より幅広い生物種の排泄について議論を深めたいと考えている。中部人類学談話会の参加者の方々からも、研究の過程で得られた排泄にまつわるエピソード等をぜひお聞かせいただきたい。

丹羽充さん(一橋大学大学院社会学研究科特別研究員)
「ネパールにおける世俗主義とヒンドゥー・ナショナリズム-世界ヒンドゥー連盟を事例として」
 世界唯一のヒンドゥー王国として知られたネパールは、ネパール共産党毛沢東主義派による内戦を経て、2007年暫定憲法によって連邦民主制の世俗国家となった。以降、このことに対する反発としてヒンドゥー・ナショナリストの活動が活発化するようになっている。本発表では、ネパールにおける国家とヒンドゥー教の関係の歴史と世俗主義の導入の経緯を概観した上で、圧倒的に長い歴史と、歴代の国王との関係を有するヒンドゥー・ナショナリスト団体たる世界ヒンドゥー連盟を取り上げる。より具体的には、世界ヒンドゥー連盟の主張を検討し、それが打ち出すのが「包含的ヒンドゥー・ナショナリズム」であることを示す。その上で本発表では、世界ヒンドゥー連盟に対するさまざまな声を分析し、往々にして厳しい批判の対象とされつつも世界ヒンドゥー連盟が、宗教を超えたセミラチス状のネットワークを、たしかに構築しつつあることを浮かび上がらせる。

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◆お問い合わせ先
中部人類学談話会事務局
名城大学外国語学部 津村研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
Facebook:https://www.facebook.com/ChubuJinrui/
URL: https://anthroch.wordpress.com/

中部地区研究懇談会担当理事 亀井伸孝(愛知県立大学)
中部人類学談話会会長 佐々木重洋(名古屋大学)
中部人類学談話会事務局 津村文彦(名城大学)、深田淳太郎(三重大学)

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