Archive for 10月 22nd, 2017

2017/10/22

中部人類学談話会第242回例会のお知らせ(171209)

中部人類学談話会第242回例会
日時:2017年12月9日(土)13:30~17:00 (最大延長)
会場:名古屋大学人文学研究科/文学部 1階大会議室(110教室)

地下鉄名城線名古屋大学駅より徒歩約5分
* 交通アクセス http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
* キャンパスマップ http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html

プログラム:
13:30~14:30 発表① 吉田早悠里氏(南山大学国際教養学部)
「無文字社会における歴史の再構築と外国人研究者の関与:エチオピア南西部カファ地方の事例から」

14:30~15:00 質疑応答

15:00~15:15 休憩

15:15~16:15 発表② 座馬耕一郎氏(長野県看護大学看護学部)
「チンパンジーに学ぶ私たちの眠り」

16:15~16:45 質疑応答

備考: 終了後、懇親会

【発表要旨①】 吉田早悠里氏
「無文字社会における歴史の再構築と外国人研究者の関与:エチオピア南西部カファ地方の事例から」

本発表は、エチオピア南西部カファ地方の事例をもとに、無文字社会においてどのように歴史が再構築されているのかについて、外国人研究者の研究成果との関わりをもとに論じるものである。2010年頃からカファ地方では、同地に1897年まで繁栄したカファ王国の歴史と文化を復元し、次世代に継承しようとする取り組みが活発になっている。しかし、カファ地方で話されているカファ語は文字をもたず、歴史資料も乏しい。加えて、口頭伝承やかつての歴史を知る人物の多くが他界し、同地の歴史を知ることは困難になっている。こうしたなかで、カファ王国時代を知る手がかりとして20世紀に同地を訪れた外国人研究者による研究成果が用いられるようになっている。そこで、外国人研究者による研究成果がどのようにカファ地方の人々に知られ、用いられているのか。また、それらが現地の人々の歴史観やアイデンティティにいかなる影響を及ぼしているのかについて検討する。

【発表要旨②】 座馬耕一郎氏
「チンパンジーに学ぶ私たちの眠り」

本発表では野生チンパンジーの睡眠について紹介し、それをもとに私たちの眠りについて考察する。睡眠は生理的な欲求にもとづく行動である。レム睡眠やノンレム睡眠が哺乳類全般にみられることからも、ヒトの睡眠は進化の歴史の中でかたち作られてきた生理的な行動のひとつということができる。一方で睡眠は文化の側面も持つ。ベッドで眠る人もいれば畳の上に敷いた布団で眠る人もいるように、世界にはさまざまな眠り方がある。私たちの眠りについて深く考えるためには、睡眠を進化と文化の両側面から考える必要がある。
ヒトに近縁なチンパンジーやボノボ、ゴリラ、オランウータンは、夜になるとベッドを作りその上で眠る。チンパンジーのベッドは毎日、おもに樹上に作られる。木の枝葉を幾重にも重ねて作られたベッドは、楕円形で、中がくぼんだお皿のような形状をしており、このベッド作りは学習によると考えられている。このような樹上のベッドは、二足歩行をはじめた人類の祖先も作っていたとされ、その後地上で眠るようになり、眠り方の多様性が生じたと考えられる。発表ではチンパンジーのベッドをヒントに開発された人類進化ベッドについても紹介する。

問い合わせ先:
中部人類学談話会 << anthro-chubu >> 事務局

  中京大学現代社会学部岡部研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)
URL: https://anthroch.wordpress.com/
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2017/10/22

三河民俗談話会よりお知らせ(171028ほか)

①三河民俗談話会のご案内

10月は、 湯谷翔悟さん(岡崎市美術博物館・学芸員)の発表です。

タイトル:三河地域における秋葉参詣ルート

湯谷さんは、岡崎市の学芸員として文化財の管理や美術博物館・生涯学習事業の運営や実務を担当されてきました。近世史の専門家として論文の執筆で活躍される一方で、各地の市史などの編纂に近世編を担当し関わってこられました。今回は、湯谷さんが関われ、11月25日から開催予定の企画展「三河の秋葉信仰―火伏の神の系譜」の話題を中心にご講演をお願いいたしました。

日時  10月28日(土) 14時~17時

場所  愛知大学豊橋校舎 5号館4階 541教室

資料代 300円。学生はいつも無料です。

連絡先 愛知大学 豊橋キャンパス 地域政策学部 高橋貴研究室気付0532-47-4111

 

②比較民俗学会 2017年度大会のご案内

日時:平成29年11月4日(土)~5日(日)

場所:本居宣長記念館

三重県松阪市殿町(松阪公園内)電話0598-21-0312

松阪駅(JR・近鉄)から徒歩15分、バス「松阪市役所」徒歩5分

11月4日(土)公開講演

14時~15時     日本絵葉書学会会長 山田俊幸先生 「本居宣長と花森安治」

15時20分~16時20分 琉球大学名誉教授 小島瓔禮先生 「本居宣長に学ぶ―現代現場主義の尊

さ―」

17時30分~19時30分 懇親会(スサノオ、会費5000円)

11月5日(日)研究発表

① 9時~9時30分  繁原幸子「消えゆく山間地の民俗文化―官民一体の対策・静岡市の例―」

② 9時30分~10時 小野田貴夫「物語の認識と守屋慶子『大きな木』論再考」

③ 10時~10時30分 西脇隆夫「説話における「変身」について」

10分休憩

④  10時40分~11時10分 斧原孝守「「桃太郎・山行き型」の一解釈」

⑤ 11時10分~11時40分 川谷 真「「物言わぬ子」と異類婿」

⑥ 11時40分~12時10分 美濃部京子「お母さんが私を殺してお父さんが私を食べた―「ばらの木」の歌をめぐって―」

昼食

⑦ 13時30分~14時  清水伸子「ロシア・イコン伝説」

⑧ 14時~14時30分  河野 眞「西欧キリスト教社会における奇蹟の発現について―マリーアヒルフの絵像の事例―」

⑨ 14時30分~15時  鶴田涼子「文学作品におけるマンドラゴラあるいはアルラウネ受容について―ドイツの伝承と文学作品を中心として―」

主催・比較民俗学会(問い合わせ先―繁原 央08030778987)

共催・本居宣長記念館、協力・三河民俗談話会

③東栄フェスティバル 2017年 のご案内

日時:11月3日(金) 文化の日、10時から19時(雨天決行)

会場:東栄ドーム(愛知県北設楽郡東栄町本郷)

プログラム

11時  開会式

11時半 設楽町貝津田棒の手

13時  飯田市遠山和田霜月祭

14時  浜松市寺野ひよんどり

14時半 東栄町河内花祭

15時半 東栄町足込花祭

16時半 和太鼓したら

17時半 東栄町中在家花祭

今年の花祭日程

小林  11月11日(土) 7時から23時半 御園 11月11日(土) 14時から翌日12時

東薗目 11月19日(日) 8時から22時  月  11月22日(水) 13時から翌日18時

足込  11月25日(土)15時から翌日15時 河内 11月25日(土)18時から翌日10時

中設楽 12月2日(土) 13時から翌日18時 中在家 12月10日(日) 8時から22時半

古戸  1月2日(月)   9時から翌日17時 下粟代 1月6日(土)14時から翌日14時半

布川  3月3日(土)   13時から翌日10時

詳しい内容の問い合わせ

0536-76-0502 東栄町役場 振興課 情報観光課

2017/10/22

中部人類学談話会共催のお知らせ(171123-24)

11月23日(木)~24(金)に、名古屋大学で「花祭×いざなぎ流-神楽のなかの祭儀・呪術・神話-」が開催されます(中部人類学談話会共催)。
以下にご案内申し上げます。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
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中部地区研究懇談会(中部人類学談話会)

日時: 2017年11月23日(木・祝)13:00-17:00
11月24日(金)10:00-17:00

会場: 11月23日 名古屋大学文系総合館カンファレンスホール
11月24日 名古屋大学人文学研究科大会議室
* 交通アクセス http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
* キャンパスマップ http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html

プログラム: 「花祭×いざなぎ流―神楽のなかの祭儀・呪術・神話―」

11月23日(木)公開講演会「花祭といざなぎ流への誘い」

開会挨拶 阿部泰郎(名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター)

講演   大神楽と花祭―「生まれ清まり・浄土入り」から「神遊び」へ/山崎一司(民俗芸能学会評議

員)

いざなぎ流の祭儀―呪詛・神楽・鎮め/小松和彦(国際日本文化研究センター)

いざなぎ流と青ケ島の神楽/山本ひろ子(和光大学名誉教授)

祈る神と鎮める神―東アジアの宗教と民俗神/松尾恒一(国立歴史民俗博物館)

司会   浮葉正親(名古屋大学国際言語センター)

11月24日(金)シンポジウム「中世神道と神楽」

問題提起 斎藤英喜(佛教大学歴史学部)

研究発表 奥三河における祭文の展開/松山由布子(名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産

テクスト学研究センター)

天の祭り論―奥三河花祭の〈秘儀〉をめぐって/星優也(佛教大学大学院)

休憩   12:00-13:00

映像上映+解説 「花祭の鎮め」と「いざなぎ流の鎮め」/佐々木重洋(名古屋大学人文学研究科)×梅

野光興(高知県立歴史民俗資料館)

研究発表 修験的想像力と神楽の世界―中世神道研究との接点を求めて/小川豊生(摂南大学外国

語学部)

コメント 小松和彦(国際日本文化研究センター)
阿部泰郎(名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター)

全体討論(司会 斎藤英喜)

問い合わせ先:
いざなぎ流と物部川流域の文化を考える会
E-mail: izanagi.monobe2012[at]gmail.com (@を[at]に置き換えています)

名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター
E-mail: cht[at]lit.nagoya-u.ac.jp (@を[at]に置き換えています)

中部人類学談話会 << anthro-chubu >> 事務局
中京大学現代社会学部岡部研究室気付
E-mail: anthroch[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)