Archive for 3月 9th, 2011

2011/03/09

公開ワークショップ:「場」から拓く支援とフィールドワーク

会員の亀井伸孝さんからご紹介がありましたので転載いたします。

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日本福祉大学アジア福祉社会開発研究センター
公開ワークショップ:「場」から拓く支援とフィールドワーク
『支援のフィールドワーク』出版記念

■開催概要
日時: 2011年3月16日(水)13:00~17:30
場所:日本福祉大学名古屋キャンパス北館8階
参加費無料

■事前申し込み
こちらのサイトをごらんください。
http://www.n-fukushi.ac.jp/research/arc-wd/new/2010/110221_02.html

■趣旨
開発や福祉の支援現場では、経済的貧困、高齢、障害といった対処すべき問題を構造化することで、対象となる「被支援者」がきまる。しかし実際の現場では、一人ひとり個性をもった私たちが、さまざまな出会いの中で、一方が他方に支援するといった単純な関係では説明しきれない場面に日常的に直面している。

そのようなダイナミックな支援現場での経験を経たフィールドワーカー達が、人々のありのままの文脈を深く理解しようとすることと、人々のよりよい人生に向けてどのような支援の可能性があるのかということを、ひとつところで考えることに意味があるのではないかという思いを共有し、『支援のフィールドワーク:
開発と福祉の現場から』(小國和子・亀井伸孝・飯嶋秀治編、世界思想社、2011)が編まれた。舞台は、占領下のパレスチナからタンザニアや日本の農村、そして児童福祉施設まで多岐にわたるが、そこには共通の視点–支援関係の新たな地平を模索すること–がある。

支援という営みが起こる場面と人びと全体を眺めわたし、描くことで、支援という行為とそれによって生まれるもろもろの関係を見つめ、とらえ直すきっかけを探りたい。それがひいては、支援関係における隘路から抜け出し、新たな可能性を柔軟に花開く手がかりになれば–、それが本ワークショップの登壇者を含む、著者たちの願いである。

本ワークショップでは、執筆陣によるメッセージの発信を新たなスタートとして、「フィールドワークを含みこむような支援実践」と「支援からみえるフィールドワーク」の可能性について、参加者の皆さんと広く意見を交わしたい。

■プログラム
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◆挨拶と主旨説明 13:00~13:20
「主催者挨拶」穂坂光彦(日本福祉大学)
「解題」亀井伸孝(大阪国際大学)

◆個別報告 前半 13:20~14:20
「ネパールの被差別カーストの運動に寄り添う」中川加奈子(関西学院大学)
「チリの開発プロジェクトでの偶然の出会い」内藤順子(日本女子大学)
「渋川のおばちゃんたちが挑む地域づくり」辰己佳寿子(山口大学)

(休憩)

◆個別報告 後半 14:30~15:45
「ブルキナファソ農村の女性グループとともに」浅野史代(名古屋大学大学院)
「タンザニア農村の一時漂泊者」黒崎龍悟(福岡教育大学)
「支援のフィールドワークを深めたい人へ」白石壮一郎(関西学院大学)
質疑・応答

(休憩)

◆総括コメントと会場討論 16:00~17:30
「場から拓く: 支援実践とフィールドワークそれぞれの可能性」
司会:小國和子(日本福祉大学)
「コメントと問題提起」清水展(京都大学)
「コメントと問題提起」中田豊一(参加型開発研究所)
全体討論
まとめ
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■新刊書籍紹介
『支援のフィールドワーク: 開発と福祉の現場から』
小國和子・亀井伸孝・飯嶋秀治編
京都: 世界思想社, 2011年

本の内容はこちら
http://kamei.aacore.jp/sekaishisosha2011-j.html

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2011/03/09

中部人類学談話会第204回例会のおしらせ

御案内:

中部人類学談話会第204回例会を下記の要領で開催いたします。みなさん、ふるってご参加ください(参加無料、例会は一般に開放されています。事前登録の必要はありません)。なお、例会は日本文化人類学会の中部地区研究懇談会をかねて開催されています

会場と日程:

2010年3月26日(土曜)13時30分より
椙山女学園大学 現代マネジメント学部棟 地下1階 001教室(名古屋地下鉄東山線星ヶ丘駅下車 徒歩5分)
* 駐車スペースがありませんので、車でのご来場は固くお断りいたします。

話題提供者と話題:

シンポジウム 「世界観の揺らぎを捕獲する:個と集合の境界から」

コーディネーター:東賢太朗(名古屋大)
シンポジアスト:織田竜也(長野県短期大学)、木村周平(富士常葉大学)、東賢太朗(名古屋大学)

趣旨:

文化人類学は世界の諸相を経験的に把握すると同時に、思考の方法や認識のあり方を思弁的に理解することを志向してきました。相互に情報が往復する中で研究者ばかりでなく、対話者、聴衆、読者の世界観までもが揺らいでしまう。その効果の大きさ故に、「人類学は面白い学問だ」と私たちは考えます。
本シンポジウムでは「世界観の揺らぎ」を主題に設定しました。発表者の揺らぎが会場の揺らぎと共振するとき、新たな世界観への手がかりが得られるのではないか。本音の議論をお楽しみ頂けたらと思います。

各報告者の発表タイトル:

織田竜也(長野県短期大学)「幻想の人類学序説 ―理論的課題と展望」
東賢太朗(名古屋大学)「救われるものは信じている?―宗教的フィールドでの「変身」体験より」
木村周平(富士常葉大学)「呼びかけと公共性に関する試論(仮)」

2011/03/09

Tim Ingold講演会:4月12日開催「生に向かう人類学/Anthropology comes to life」

後藤明会員(南山大学)からお知らせがありましたので転載いたします。

Tim Ingoldの講演会が、南山大学で開催されます。

日時:4月12日17時‐19時
場所:南山大学名古屋キャンパスB22

演題:「生に向かう人類学/Anthropology comes to life」
以下のチラシをご覧ください。

Tim Ingold 講演会