20071121 南山大学人類学研究所講演会開催のお知らせ(2007年12月7日実施)

                                        2007年11月21日
2007年度南山大学人類学研究所講演会シリーズ「紛争と災害の文化人類学」
人類学研究所所長 渡邉 学 
人類の社会は、もともと自然災害や戦争など、人的・自然的な様々な災いのリスクにさらされてきました。しかし現代では、たとえば地球温暖化の問題に見るように、人災か天災か簡単に区別をつけられない災いも起こってきています。また現代のグローバル化した政治経済構造のもとでは、中核地域に原因のある紛争や混乱が周辺地域で大きく拡大されて現れる傾向もあるようです。
文化人類学は、それら周辺地域の社会に深くコミットして人類の文化を研究してきました。今年度の人類学研究所講演会では、現代の文化人類学がこれまでの研究蓄積を生かして、そうした災いとそれに立ち向かう人々にどのようにかかわっていったらいいか、考えてみたいと思います。
第4回はおもに自然災害に関心を絞って、講演会を予定しています。ふるってご参加下さい。
第4回 日時:12月7日(金)午後5時〜7時
会場:南山大学名古屋キャンパスD棟2階D21教室
講師:岸上伸啓氏 国立民族学博物館 先端人類科学研究部 教授
演題:「極北のイヌイット社会と地球の温暖化」
【講師紹介】
岸上伸啓(きしがみ のぶひろ) 国立民族学博物館 先端人類科学研究部教授
略歴
マッギル大学人類学科博士課程中退。早稲田大学文学部助手、北海道教育大学教育学部函館校専任講師、同大学助教授を歴任。1996年より民博。
主要業績 
2005年 『イヌイット 「極北の狩猟民」のいま』(中公新書) 東京:中央公論新社
2006年 「環境問題とエコ・ポリティクス」 小塩和人・岸上伸啓編 pp. 374-381.『アメリカ・カナダ』(朝倉世界地理講座13) 東京: 朝倉書店
「環境人類学」 綾部恒雄編 pp. 197-212. 『文化人類学20の理論』 東京:弘文堂
2007年 『カナダ・イヌイットの食文化と社会変化』 京都:世界思想社
『先住民による海洋資源の流通と管理』(平成15年度〜平成18年度科学研究費補助金・基盤研究(A)研究成果報告書)岸上伸啓編 大阪:国立民族学博物館(2007.3) ほか
※ 参加は無料で、事前のお申し込みは必要ありません。
〔連絡先〕 南山大学人類学研究所
〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18
Tel:052-832-4354 (内線3453) e-mail: nuai@ic.nanzan-u.ac.jp

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